human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

「百季夜行」、あるいは人形と踊る人形師

けれども、多くの問題は、そもそもその観測点の不同定を棚上げにして扱われている。ニューラルの変幻さを、一瞬だけネガフィルムのように反転固定した仮定の基に、ただ「こうでなければならない」という道筋を引く。それがロゴスだ。 したがって、疑うべき主…

Gestalt Climbing その2、あるいは高齢化社会におけるクライミング文化立ち上げの理路

住み始めて半年経つ離島生活。 半官半Xをやりながらクライミング文化の立ち上げに奔走(というほどでもないが)し、 そちらは紆余曲折あって、今日、とある区民体育館を使うために区議会で話す機会となりました。 その区の住民は全戸140人ほどのうち、半…

Hello to "Blue-Box Parallel World" !

セネットの『クラフツマン』も、もう長い間読んでいますが、 海士町に来てからは毎週末の朝食後に読む習慣になってさらに遅読化し、 ようやくそれも最終盤になってきて、読了を惜しむ気持ちが出てきました。ひょんな偶然(というか偶然の偶然)ですが、 この…

オープンシステムとしての自己言及

いやー、ルーマンは本当に面白い。 いつだったか、『自己言及性について』を1年以上かけて読み終えて、 その次のルーマンはと手に取った『目的概念とシステム合理性』を今読んでいて、 ちびちび過ぎて、どれくらいの期間読み続けてるかもはや記憶にありませ…

27日目:「八百万の神」のみぞ知る 2017.3.27

…→宿(ペンション サライ) 20km (1)砂浜を歩く 大岐の浜。 当然ながら歯が埋まるので脱いで裸足で歩く。 砂の感触が足裏に心地良い。 波打ち際で水がうっすら張ったところに空が映って清々しい。 親指タコの傷が心配だったが結果的にこれは大丈夫だった。 …

26日目:ハチの巣切削法を閃く 2017.3.26

…→宿(ロッジカメリア) 15km 午後過ぎまで弱い雨 (1)渡し船 小さめのガス船? で四万十川をわたる。 海面が近い。 船内を見ていると全く動かないのが不思議。 (車で中を見るのと何かが違う。乗り物の「枠」がないから?) 船賃は¥500。 対岸はハシゴだった…

三本軸の両側がぐりぐり動いて歩く話

身体性に関するメモです。最近、一本歯で夜の散歩を始めて、 一度で30分〜2時間くらいと幅はあるんですが、 毎度なにかしら発見があって、 でも今日さっき行ってきた中の発見が面白かったので、 そのメモ。 身体に三本の軸が通るイメージを多田容子氏の古武…

25日目:一日中雨の日 2017.3.25

…→宿(ペンションひらの) 20.5km 一日雨 (1)足の具合 鼻緒起因のマメはマシになってきた(水は治まらず[?]、痛みが引いてきている)、新たに足首のかかと寄りの部分が痛み出した。 ラストスパートで釈迦力を出したせいかもしれない。 そして痛みはほとんど…

24日目:忍耐の日 2017.3.24

…→宿(民宿白浜) 23km (1)ギフのおじいさんと再会 朝は自分より早く出たのに、国道から自然道(歩き遍路道)へ入る所で待っていた。 自然道を通り切ってから曲がる方向を間違えて車道を戻ってきたらしい。大変…… 少し喋ってから別れる。 読んでなんのこっち…

23日目:人の温かさ、「守り人」という司書志望の原点 2017.3.23

(37)岩本寺→宿(村の家) 22.3km 午後過ぎから雨 (1)そえみみず遍路道 上りは岩が多くて崩れた箇所もあり大変だったが、下りはゆるやかで石もまばら。 テンポ良く降りられて気持ち良かった。今までの自然道の中で一番快かったかも。 頂上で歯を削ったのも○[…

22日目:ヤスリで朴歯を削る 2017.3.22

(久しぶりの更新なので記述に関する説明。引用内の文章は遍路旅の道中に書いた日記をそのまま転記しています([ ]内は現在の追記)。引用の外の文は、それを今の僕が読んで思いついた内容です。当時の記憶はほとんど定かでないので、回想に届いてない感じで…

ヘルシオ(2004)「連絡13」その場凌ぎの法

えーと、久しぶりの記事がこれでアレなんですけど、 作業記録的に残します。 (経過の写真は撮ったんですけど、 なんとなくアレなんで載せません。 アレばっかだな、なんだ、アレって)前回投稿(といって当時の現状は何も書いてませんが)からの経過を 近々…

「弱い現実」と「危険社会の参加率」

一冊の本を読んでいて、ふと思考を催す箇所に遭遇する。 それが区切りのいいところだったりすると、そこで本を置いたりする。 そして別の本を手にとって(続きを)読み始め、前の本を連想する箇所に出会う。それは一つの面白いことだし、「面白いな」で済ま…

危険社会の現実主義的頽廃と形而上的リスクヘッジ

社会が階級社会から危険社会へと移行するとき、共有という関係の質も変わり始める。 (…) 階級社会の発展力は、平等という理想とつねにかかわっている。(…)しかし、危険社会においては、このような価値体系は見られない。危険社会の基礎となり、社会を動…

GRAVITY LOVERS(後)

えーと、前半の内容はさておき、早速本題に入ります。まず、件の動画を貼ります。 以下の話は、動画HP中に書いた文章と重複する部分もあります。 これは月一で通う近所のジムで撮ったものです。 いつもそういう動画は古本屋のインスタアカウントにアップする…

GRAVITY LOVERS(前)

ちょっとしたきっかけがあって、 テグジュペリの『人間の土地』を五年ぶりに読み返していて、 童話でも小説でもなく、おそらく体験記だと思うのですが、 つまりジャンル的にはドキュメンタリーと言えなくもないはずですが、 そうだとすれば、この本の哲学と…

危険社会の自己言及とシステム的孤独について

『危険社会』(ウルリヒ・ベック)を最近読み始めました。危険社会: 新しい近代への道 (叢書・ウニベルシタス)作者:ウルリヒ ベック法政大学出版局Amazon読もうと思ったきっかけ(最後にちょっと触れるつもり)はだいぶ前にあって、 しばらく前にテンポラリ…

Craftsmanship for Sensitivity

セネットの『クラフトマン』からの抜粋です。 CADはまた、設計士が、実物のサイズとはまったく異なるものとしての、縮尺(スケール)について考えるのを妨げる。縮尺には比率=バランス(プロポーション)についての判断が含まれている。(…)たしかにディス…

想像力を派生力に/希望のイコンとしての「パンドラの空箱」

ずっと前からいつ読もうかと思っていた、 セネットの『クラフツマン』をようやく読み始めました。 僕が工学部で、専門科目が本格的に始まった三回生の頃、 大学のキャンパスも移って工学部図書館に出入りするようになって、 読みたい特定の本としてその図書…

最近のアボカド捜索料理

相変わらずアボカドが安いので(メキシコ産。円安のせい?)、 週2くらいでアボカドサラダを食べています。スーパーで買う野菜は、食べたいものではなく安いものを買うので、 いつも使う、使い勝手の良い野菜の値段が高いと時々へんなのを選んだり、 かとい…

多義語滾りて御座候

再び、沼りました。 「無人島に一冊」はもうこの本で。 と、まだ読中(でももう終盤)の今なら思える。「読中の今なら」というのは、 思考が滾(たぎ)るのは橋本治の本を読む間が最高潮であって、 自慢でもなく単純に経験則として言えるのですが、 こんな文章…

「もののあはれ」とは喜怒哀楽が等価であること

相変わらず、家での読書は『小林秀雄の恵み』(橋本治)の「沼」に嵌ってます。今回はスタートが遅すぎる(本記事を書き始めた今はもう寝る時間)ので、 とにかくシンプルに思いついたことを書き殴り、たい。 (でも一つひとつ展開してったらかるく1万字は…

「科学的合理性が外部環境となる未来」のためのABC

内容的には前記事の続きです。夕食の前の3時間ほどで前記事を書き上げ、 いつもは読書しながらの夕食を何も読まず音楽だけで食べて、 その間に書いた内容を反芻していたらまたいくつか思いつきがありました。 僕にとっては内田樹が、自分の読書世界を広げて…

近世→近代→現代(今)→現世(未来)

オフィスの鎖書在庫棚が何度目かであふれてきたので、 棚の増設ではなく古い在庫を段ボールにしまうという作業を先日始めました。そのうち、「出品したけど読み直したい本」が一つあるのを見つけて、 というのは棚にはその本のかわりに同サイズの木材を立て…

「井桁崩し」のクライミングへの応用

まえおき 今住んでいるアパートの部屋にはロフトがあって、 ロフトに上がるハシゴをバーにひっかけて登りますが、 そのバーが手を伸ばせばぎりぎり届く距離にあって、 ちょっと体を伸ばしたい時に日常的に掴むことがあります。この部屋には二、三年は住んで…

出来立て過ぎるフルーツサンド

料理投稿が続きます。 またしてもアボカド。 記事タイトルと写真とで、 言わんとすることは伝わると思います。ちなみに「できたて過ぎる〜」は(今風の)通称で、 料理の正式名はちょっと長いですが、「イゴだけどイゼン、なのでナカとってイチュウのフルー…

今、日々在りて

ここ最近、併読書のなかで、長々と読み続けてきた本の読了がいくつかありました。『意識と本質』(井筒俊彦)、『存在なき神』(ジャン=リュック・マリオン)と、それから先ほど読み終えたのがイヴァン・イリイチの『脱病院化社会』。それぞれ、最終頁を閉…

アボカドとトマトのサラダ

コロナが流行って外食はほとんどしなくなったのですが、 それでも唯一行っているお店で知ったアボカドとトマトのサラダが、 シンプルなわりに美味しくて自分でも作れそうだと思って、 何度かつくるうちにアレンジするようになりました。画像は最近のそのバリ…

「ゲシュタルトクライミング」 〜アフォーダンスがクライミングを進化させる〜

最近造語ばかりしてますね。 まあ、それが文章を書きながら考えてみようという動機の発端になってはいます。 × × ×先日出品したセットの作成過程で、佐々木正人氏の本を少し読み直しました。3tana.thebase.in前に読んだのは学生の頃なので10年以上前で、 そ…

サブリミナルチャージについて

草履で歩きながら思いついたこと。 × × ×「足指健康ぞうり」という、指がひっかかる突起(スペーサー)が土台についた草履をここ二年ほどずっと履いてきたんですが、数ヶ月前か半年か前に買った2足目の足裏の減りが激しくて(歩き過ぎもあり、歩き方の変化も…