human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

島原半島滞在覚書(滞在三日目)

一昨日から、長崎県島原半島南島原市に滞在しています。

自分はどんな生活を求めているか。
シンプルに考えると、とてもはっきりしています。

どこでもいい、といえばいい。
その土地の情報とか、魅力とか、外聞とか、そんなことよりは、
本当に、そこに実際に居て、自分が感じることを基準に考えたい。

島原半島はとてもいい土地です。
あとは、そこに自分の願い、生活と仕事の要求を満たせる場所があるかどうか。

ライミング文化が、根付いてはいないが、これから盛り上げていきたい人間がいるというのは素晴らしい。
僕もその一員として活動できるから。
孤立無援で文化を立ちあげるよりはずっといい。

でも、それは副次的な要因ではある。

何より、自分の住まいに、そして店舗に、刺激の少ない場所を選べるかどうか。
これは本当に、その場に行って、あるかどうか、いいかどうか、判断するしかない。
それを滞在中に、見つけることができるかどうか。


今住んでいる所が、島全体としては、そのコンセプトが自分の生き方に合う所があるが、
今の家が凄まじく環境の悪い所で、そこからすぐに移るという選択肢がない。
この要素は大きいし、常識的な判断を最優先できない要素としての影響力も十分にある。


どうも、昔はあると思っていた適応力が、歳をとるに連れてか、縁に任せての結果か、なくなってきているらしい。
それを、悪くとらえるのではなく、
自分に向いた場所を見つける指針として、シビアではあれ働いていると考えれば、
居場所探しに頑張り甲斐があるとも言える。


とにかく、身体の感度を落とさずに生活できる場所を見つけること。
一緒に暮らす人とか、自分の感覚に同調できる人とか、は、見つかれば嬉しいが、
それは目的にはならない。
縁として大きく影響することはあるだろうけれど、それだからこそ、事前の考慮の範囲外のこと。

自分の感覚を信じて、今回の滞在を有意義に活用したい。
まだ始まったばかりで、抽象的ではあるけれども、
酔った勢いのおぼえがきとして、ここに記す。