human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

ふとたぬき、どうたぬき?

前記事のコンセプトイメージの話なんですけど、
(さっき風呂張って入りながら考えてました)
ふと、島の上に、人間じゃなくて動物だとしたら何がいいだろう?
という発想が浮かびました。
本当に動物でいいのかどうかは別にして、
ちょっと妄想してみましょう。

 × × ×

僕の好きな、
というかなりたい動物は猫ですが、
猫が本を読むのはかわいい。
独自解釈で読んでそう。
そして独立独歩。

理想的、というか、
なりたい動物には違いない。
んだけど、ちょっとイメージと違う。
どこが?

うーん、
なんというか、
協調性ゼロというのが。

一応言っておきますが、
僕は協調性はあります(基本的に集団には馴染めませんけど)。
相手が個人一人なら、
油断してたら協調性以外何もない、
ってくらい協調性バカというか流され体質です(同じなのか?)。
僕は昔から個性豊かな変人に見られてますけど(とっくに慣れました)、
それは普段から全く油断をしない体質だからです(どんな?)。

猫が理想と言ったのは、
どう踏ん張っても猫にはなれないからです。
実際にではなくて(そりゃ当然)、
メタファーとしても。
そもそも猫は、
踏ん張ってなるもんでなし、
猫っぽい人は勝手に猫っぽい、
そういうものだと思います。

で、現実的にイメージできる好きな動物は猫くらいで、
あとはもう物語で出会った動物から候補を挙げるしかありません。
では早速。
 

カラス。(村上春樹海辺のカフカ』)
ちょっとなあ。
絵面が……(ひどい)
 
犬。(「笑う犬の生活」)
青い。
 
牛。(「笑う犬の生活」)
……ミル姉さん(笑)
というか物語なのか?
 
ライオン。(「らい4ちゃんねる」)
……テレビから離れましょう。
 
ねずみ。(レオ=レオニ『フレデリック』)
かわいいですよね。
 
タチコマ。(士郎正宗攻殻機動隊』)
かわいいですよね。
なんかしらんけどフレデリックから連想した。
ああ、あれだ、
バトーさんから特別なオイルもらった一機が演説してる場面かな(笑)
動物……無機物の動物ですかね。
 
ツバメ。(ワイルド『幸福な王子』)
泣けますね。
翼でページめくれるのかな(ここでそれ?)。
 
アルパカ。(森見登美彦『聖なる怠け者の冒険』)
……もういいでしょう。
 

答えはもう猫の次には出てたんですけど、
敢えて探してみるとホント、
動物のボキャブラリーないなあ自分。

いいんですけど。(とほ)
 
というわけで、
これだ! という動物は、

タヌキ、です!(森見登美彦有頂天家族』)
ああ、「平成狸合戦ぽんぽこ」でもいいんですけど、
僕のタヌキのイメージはモリミーの「阿呆大学生的」なそれですね。

登美彦氏の小説にはひとかたならぬ愛着があって、
というのも大学に入るまで読書が面白いとも何とも思ってなかった自分が、
初めて「面白い!」と思わせてくれたのが『太陽の塔』だったからです。
おかげ様でその本からはヒヨコ的インプリンティングを多々受けたはずで、
「妄想」というワードにポジティブなイメージしか抱けないとか(とんだ曲解ですが)、
黒髪の乙女は正義だとか(大学生の間はずっとそう思い込んでました)、
まあそんな散々な話はおいといて、

三郎タヌキは無鉄砲ながらも愛すべき阿呆であって、
情には厚く、美学(阿呆学か?)は譲れない。
彼が本を読めば、無茶な行動のいくらかを妄想に収めることもできるでしょう。

…いや、そういう話でなく。
もう1つタヌキポイントがあって、

これも昔話ですが、
高校の頃から時々、自分のあだ名を「ちひろ」と名乗るようになったんですが、
その由来は、「千と千尋の神隠し」のユバーバのセリフに、
「今日からお前は千だ!」
という、
それで、
「千だ、センダ、はいチヒロ☆」
という(笑)

この発祥の名付け親は高校吹奏楽部のサックスパート1コ上の先輩で、
まあその吹奏楽部の縁がまた今回も効いてたりするんですがそこはさておき、


「センダのタヌキはセンで千、はいチヒロ☆」

という、原点回帰なわけですね。
 
はい、おあとがよろしいようで。
 
 × × ×