human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

 -宮崎駿

シモーヌ・ヴェーユと岡潔と「渾身系」

長いまえおきですが、まず花巻近隣の公共図書館について。 司書講習の後半くらいから、図書館めぐりをしていました。 車があったので、高速を使って市外へも行きました。 東北の有名どころとしては、南相馬、川崎村、一関へ行きました。 岩手県外ではあと、…

人への興味、「突き抜けたニヒリズム」 ─ ある関係の始終についての変転的思考 (1)

マティは、ぼうっとした顔をして、三本脚の腰掛に座っていた。屠ったばかりのヤギの皮をああいう形に組んだ木の杭に被せておくと椅子になるんだぜ、どんどん固くなっていくんだ、と三原が傍らでどうでもいいようなことを囁いた。そこに座っている人間より、…

「空のいけにえ」(宮崎駿)を読んで

タイトルは本のタイトルではなく、 『人間の土地』(サン=テグジュペリ)の解説のタイトルです。表紙絵が宮崎氏だったので「へえ!」と嬉しくなって読み始めたのですが、 最初からいくらか読み進めている間、酷というか、 怒濤というか、 今まで数多くの文…

『時代の風音』(堀田善衛×司馬遼太郎×宮崎駿)

ここ最近は平日にブログを書く気にならなくて、 かといえば土曜に書きたいことがいくつも噴出してきて、 その日に書かないと書く気を失くすのは分かっていても、 習慣的なあれこれをこなした頃には日が変わりかけていて、 残念だなあと思いつつもまあこうい…