human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「システム」または「壁」、および「個」または「卵」にかんするリオタールの発言(1988)

それこそが《敵》なのだと私は思いました。《敵》は資本主義ではなく、私が《大きなモナド》と呼んだ、誰もコントロールできない発展のプロセスなのです。人間は自分たちがその発展の作り手だと思っていますが、実は人間は作り手ではなく、ただ単にその担い…

香辛寮の人々 2-8 (承前)

香辛寮の人々 2-5 「シンゾー・エクリチュール」 - human in book bouquet 香辛寮の人々 2-6 (承前) - human in book bouquet 香辛寮の人々 2-7 他責主義の底に潜むもの(承前) - human in book bouquet * * * 「僕はここ最近ずっと、システムについて考…

香辛寮の人々 2-7 他責主義の底に潜むもの(承前)

cheechoff.hatenadiary.jp cheechoff.hatenadiary.jp * * * ヒハツ・コーヒーが入ったカップ2つを手にして、フェンネルがテーブルに戻ってくる。 「この胡椒自体に燻製のような香りがあってね、ドリップ前に粉に足すとコーヒーに深みが増すんだ」 「ふむ。…