human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

 -羽生善治

直感と連想、個の中の普遍について

今日から『直感力』(羽生善治)を読み始めました。 つまり、直感とは、論理的思考が瞬時に行われるようなものだというのだ。 勝負の場面では、時間的な猶予があまりない。論理的な思考を構築していたのでは時間がかかりすぎる。そこで思考の過程を事細かく…

「接戦の感覚」について

平尾 こうなったらチャンスが生まれるんじゃないかと瞬時の判断でプレーを選択して、結果としてチャンスとなっている。このチャンスを察知できるというのは、知識ではないんです。実際にグラウンドに出てプレーをしていないと感覚が研ぎ澄まされていかないも…

「視野の広い必然」について(後)

最近自分の指した将棋をよく忘れるんです。今まで九〇〇局以上は指しているんですが、それまでは大体覚えていたのが、ここ数年は一ヵ月くらい前の将棋でも忘れていることがあるんです。でも、なるべくいい方に考えて、忘れればそこにスペースができて、そこ…

「視野の広い必然」について(前)

勝負を度外視するわけではないですけれど、自分の納得できる将棋を指せたときには、たとえ負けても満足できるんです。私の将棋の理想は、一局の将棋が初手から終わりの一手まで、一本の線のようになっていることなんです。この手を指されたら次の手はこうな…