human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

2023-01-01から1年間の記事一覧

「羊を持たない羊飼い」が最初にすること

自閉症的な社会では、それへの適応が自閉症的性質を亢進させる。 社会からの孤立(距離をおくこと)と全体性(ゲシュタルト性)の維持に相関がある、 という視点は、社会から一度も出ることがなければ、論理矛盾として斥ける以外にない。 × × ×引き続き、「…

ふとたぬき、どうたぬき?

前記事のコンセプトイメージの話なんですけど、 (さっき風呂張って入りながら考えてました) ふと、島の上に、人間じゃなくて動物だとしたら何がいいだろう? という発想が浮かびました。 本当に動物でいいのかどうかは別にして、 ちょっと妄想してみましょ…

群島思考 後編〜エコロジカル・ニッチのタネまき仕事

ビジョンが浮かんできました! やはり待ってみるものですね……別のことをしていても、他の本を読んでいても、 頭の中のどこかではいつもこのことを考えていたわけですが、 リースマン(『孤独な群衆』で有名な人)の本を今さっき読んでいて、 いちいちの記述…

群島的思考 中編〜行間の推進と水深、古本の復活と賦活

前半からちょっと間があいてしまいました。 早速、本題に入りましょう。 前編で、アンディ・クラークの本の一節にある「マングローブ効果」の記述、 あれは「考えることについて考える」ことのメタファーでありました。この部分を読んだ瞬間、 僕はこの比喩…

群島的思考 前半

島に木が生えているのを見たら、どちらが先にできたとあなたは思うだろうか。自然な(そして普通は正しい)のは、島が肥沃な土壌を提供し、幸運な種がそこに落ち着いたと考えることである。マングローブの森はしかし、この一般的な規則の示唆に富む例外とな…

気根の島

bakau-buku kepulauanmangrobooks archipelagomangrobuku archipelago──マングローブ mangrove(英)、bakau(インドネシア) 本 book(英)、buku(インドネシア) 島 island(英)、pulau(インドネシア) 群島 archipelago(英)、kepulauan(インドネシ…

引っ越し先で古本屋書架の設営を始めました

先月末…だったか、に引っ越して、 引っ越した翌日に帰省して、 散々登ったり歩いたりして、 その前から暑さがひどくて、 ぐったりしてましたが昨日、 ようやく引っ越し先で作業を始めました。前の家は近所の騒音がひどかったのですが、 今回はとても静か(そ…

島原半島滞在覚書(滞在三日目)

一昨日から、長崎県・島原半島の南島原市に滞在しています。自分はどんな生活を求めているか。 シンプルに考えると、とてもはっきりしています。どこでもいい、といえばいい。 その土地の情報とか、魅力とか、外聞とか、そんなことよりは、 本当に、そこに実…

論理の集合論の不条理について/正直は4チャンある

「意味を為すような一切の言葉の拒絶。声を出すことの拒絶。精神の荒廃、もしくは未然。廃人か、胎児───といったところでしょうか? しかし、どれも健康な青年には到達不可能だとすれば、その拒絶とは謂わば、拒絶できないことそのことが、拒絶すべきである…

松江にて

大阪から隠岐への帰り、 いつもは米子でしたが昨日は初めて松江を経由しました。 川沿いの桜の木の下で、ライ麦パンを立食しながら花見。

「百季夜行」、あるいは人形と踊る人形師

けれども、多くの問題は、そもそもその観測点の不同定を棚上げにして扱われている。ニューラルの変幻さを、一瞬だけネガフィルムのように反転固定した仮定の基に、ただ「こうでなければならない」という道筋を引く。それがロゴスだ。 したがって、疑うべき主…