human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ゆくとしくるとし('17→'18)

2017年も年の瀬です。今年は未だかつてないほど世間と隔絶した生活をしていました。 曜日感覚と季節感を除いて、時を刻む音を耳にしませんでした。 ともあれ、毎年恒例ということで少しばかり振り返ってみることにします。 去年までと違い、今年はこのブログ…

コンポステーラの記憶、歩く必然

四国遍路の回想記↓は、序盤の山場手前で長らく更新が途絶えています。 司書講習が始まる前の、時間を少々持て余していた時期に書き始めたものです。 社会的立場は今もその時と変わりませんが、今はなかなかその時間が現れてきません。 大沢温泉(値段の安い…

ありもの「野菜だし」、変化し続けること

半年ほど前に岩手に引っ越す直前、京都府立図書館の向かいの蔦屋書店でいくつか料理本を買いました。 その当時に自分が想像する食生活のベースになるだろうと思って、野菜スープ本、サラダ教本、玄米レシピ本の三冊を選びました。 そのうちの一冊↓は、今も料…

生活としてのボルダリング

ふと思いつき、ボルダリングのグループに参加してみました。 登壁について言葉にするモチベーションになるかと思います。hatenablog.com自分はスポーツとしてよりは、生活として登っています。 また、自分の興味関心との相互作用も念頭に置いています。 今即…

free dialogue in vivo 3

流れを断ち切らないような動き。 流れは速度とイコールではない。 自然と速くも遅くもなる一連の。 体幹とホールド群間の相互作用。乗せる足先、踏ん張る脚、弛める股関節。 把持する手先、引き張る腕、支える背中。 末端の連動を安定させるのは中枢の連動。…

free dialogue in vivo 2

動きへの問いを生への問いに結びつける;脳の先手。 頭が動きを想定し、身体がそれに追従する。 再現できれば良し、違えば問いを立てる。 想定は妥当か? 進路に対しての動き、身体に対しての動き。 進路に適っても、身体が対応し切れなければ再考。 身体が…

free dialogue in vivo

世のなかの疑問;誰かのための行動が、別の誰かのためにならない。 選択と排除。 視野の広さと狭さが互いを非難していること。 ふたつの目で見える広さと、はりめぐらされた情報網の広さ。 身体と脳のバランス。 個の定義;ひとりの人間が個だとすると、現代…

病中後の審美的生活メモ

今週は過動で体調を悪くして、寝飽きるくらいずっと寝込んでいました。 過労ではなくて「過動」(ボルダリングは生活の一部)、登り過ぎです。 一日おきの一日7時間は、あまり休憩を挿まないにしては負担が大きい、 という教訓を得ました(3日以上間を空け…

限界芸術と「身の丈、ありもの生活」

『特性のない男』の三冊目を今日読み終えました。 どの巻も最後の章はとくに思索に富んでいるのですが、 三冊目終章の以下の箇所を読んでいて、鶴見俊輔氏の「限界芸術(論)」を連想しました。「限界」という単語がそうさせたのでしょうが、 この連想における…

驚いたので

うーん、これは。 花巻は盛岡よりは寒くない、とジムの人が言ってましたが、 これはどうなるのだろう。 WeatherEye - お天気ポータルサイト -水抜きは寝る前にするものだと思ってましたが、 出掛ける前にした方がよさそうです。 というか出掛けられるのか… …

「土着の玄人」の安定感

二人の言うことは同じではありませんが、 共通のなにかを見ることができます、 ということの中身について書きます。ハシモト氏の文章には説明がいらないほど克明かつ大胆なので、 氏の文章の他との関連を見出せた時には、 その「関連先」を理解する大きな手…

存在しない神を愛する

と、こう言った時に、 「神は死んだ」(ニーチェ)の近現代が念頭にあるように聞こえますが、 最初にそう思って、けれど読むうちに違うと気付きました。 エレクトラって、ギリシャ神話ですもんね。 単なる想像上の報酬(たとえばルイ十四世の微笑)は払われ…

遡創造と不確定性原理

『根をもつこと』を返却した日に、もともと書架の傍に並んでいた、 『重力と恩寵』を借りました。重力と恩寵作者: シモーヌヴェーユ,Simone Weil,渡辺義愛出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2009/08/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (2…