human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

 -池澤夏樹

『スティル・ライフ』、布を垂らす、ぶり子再認知

雨なので家にいました(と気兼ねなく言えるっていいですね)。 久しぶりにゆっくりと本を読んでいます。引越しの少し前から本を読む時間が少なくなって、大阪にきてからもしばらくは動き回っていたので読書に頭を使う余裕がありませんでした。民家の立て込ん…

プール習慣再考、京都歩きと公共的読書、憲法のこと

昨日はプールの後、夕飯を食べている間から疲労が増してきて、後片付けする元気もなくばったり倒れ、翌日の昼まで寝ていました。 疲れが溜まっていたようですが、生活リズムに再考の余地があります(オフが週一だとしんどいのかな。高校生以来ずっと週休二日…

ルドルフ・シュタイナー × コリン・ウィルソン(0)

ながいまえおき(だけ) 「で、シュタイナー学校は?」 「人は育てるものじゃない。自ら育つものだ。それにどう手を貸すか、そういうことだろう。私は明日子をあの学校にやって本当によかったと思っているよ」 「だからああいうお嬢さんになったわけですね。…

ほんのマンガ/知識と思想の大循環

今手元にある「ほんもの」のマンガたちです。どのマンガも本への好意が溢れていて、本読みにはたまりません。 右の三冊はブックガイドの要素が大きく、 書評本とはまた違った形で新たな本と出会わせてくれます。 (と書いてみたものの「どう違うか」は…考え…

「解釈の超出」について

神秘(ソッド)はタルムード神秘学では聖典の究極的意味を意味する。(…)真の神秘は、文字通りの意味よりもっと簡潔ななかに始原の簡潔性のなかにあると言う。ただしこの始原的意味がその変わらぬ簡潔性において明かされるのは、ただ歴史の全行程が踏破された…

現状維持から変化へ(4)完〜そして日常へ

前回↓の続きです。ひとまず区切りにしたいです。現状維持から変化へ(3)〜変質するナチュラルについて - ユルい井戸コアラ鳩詣そもそもなんでこんな話を考え始めたかを振り返ると、 『明日は昨日の風が吹く』(橋本治)を読んで何か書きたいと思ったのでした…

実践的否認について

「貧乏人に贈与するために富み栄えるのだ」と言われる。これは利害関心の実践的否認の模範的表現であって、この否認はフロイトの否認(Verneinung)のように利害関心を充足させるのを許すが、利害関心を満足させているのではないのだということを明示する形…