human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

非現実の非所有

これほどの長編(全6巻)を本腰を入れて読むのは始めてですが、 同じテーマが繰り返し現れる時に、 「それが長編であること」の効果を感じています。一つ目の引用の章タイトルがないのは本を返却していて手元にないからで、 ではなぜ引用ができるのかといえ…

退廃から遠く離れて ─ 『根をもつこと』を読んで

『根をもつこと』(シモーヌ・ヴェーユ)を、いちおう読了しました。 時間切れという面もありますが(おそらく日が変わりたての今日が返却日)、 読みたいと思った部分である第一部と第三部はひととおり読みました。根をもつこと作者: シモーヌヴェーユ,Simo…

零の禅、思惟の啓蒙、メカニスムの持続

森博嗣のVoid Shaperシリーズはいま二作目を読んでいます。 (タイトルの"blood"、"scooper"に、装幀が"bamboo"です)ブラッド・スクーパ - The Blood Scooper ヴォイド・シェイパ作者: 森博嗣出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2013/04/26メディア: Kin…

水抜きに関する事前メモ

以下は、備忘録です。 予報では、今週末に岩手(盛岡)で雪が降るようです。 最低気温は-1℃。 水道管の水抜きがそろそろ気になってきたので調べてみると、 外気温が-4℃くらいが凍結し始めの目安だそうです。やり方は水抜き・湯抜きがあって、手順がいくつか…

なぜ魔法陣は二次元か

「魔法"陣"なんだから、そりゃ二次元だろう」という話ではなくてですね…本記事はひとつ前↓の副産物です。 結果的にSF的現象の論理的考察になりました。 cheechoff.hatenadiary.jp 先に、あるものに対するカテゴリの関連づけによって、 所属カテゴリとは別の…

連想の契機、四次元の意識空間

『博士、質問があります!』(森博嗣)に、SFのテーマで4次元の解説があって、 その中に「厚さ方向にだんだんと表情を変える金太郎飴」という例があります。 二次元空間にいる人(たとえば紙に描かれた人)が、 空間を通過するその金太郎飴を見ると、 たとえ…

感情における規則性の生命について

本記事もここ最近の投稿内容と関連します。 抜粋部(ウルリヒの発言です)から、 「壁と卵のメタファ」(@村上春樹)についてまず連想しました。 すなわち、システムと個人について。以下、話のスケールがかなり雑です。 「非常に多くの人たちが科学を非難…

moving motivation

抜粋を足がかりに、前の続きです。 象徴、役割、無名性、と、人間関係、それから、 肩書き(これについてはまた後で抜粋するかも)などについて。 余談、その三、あるいは、答え、その四──だから、歴史の道は、一度突かれると一定の軌道をとって進む玉突の玉…