human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

『時代の風音』(堀田善衛×司馬遼太郎×宮崎駿)

ここ最近は平日にブログを書く気にならなくて、
かといえば土曜に書きたいことがいくつも噴出してきて、
その日に書かないと書く気を失くすのは分かっていても、
習慣的なあれこれをこなした頃には日が変わりかけていて、
残念だなあと思いつつもまあこういう生活だからしょうがないです。

シンプルに書きつつ、未来に読み返す自分に何かしら示唆を与える内容を盛り込みたいと思うのですが、
(たとえば「この時の自分が何を考えていたか」「この本を読んで何を思ったのか」とか)
なかなか難しいものです。
眠いし。(そこか!)

時代の風音 (朝日文芸文庫)

時代の風音 (朝日文芸文庫)

毎週土曜にBookOffに行き、主にマンガを立ち読みし、所場代とばかりに1冊買って帰ります。
いつも行く店は固定で、店に至る道筋(片道50分)も同じです。
が、祝日や有休をとった日には、いつもと違うBookOffへ行くことがあります。
店が変わると品揃えも変わるので、普段お目にかかれない本に出会うこともあります。

この本はそういう経緯で伊勢原BookOffで見つけたもので(ちなみに丘を越えたり林道を抜けたりして片道90分以上かかります)、宮崎駿は映画監督としてだけでなく本の書き手としても好きなので(なんて言いながら読んだのは『虫眼とアニ眼』(養老孟司×宮崎駿)だけかもしれません)、あとの2人は知らない(司馬遼太郎は名前は知っていても読んだことがない)けど関係ないやと思って買いました。

いやはや、大当たりでした。
古い本ですが(単行本は1992年刊)、中身は全く色褪せていない。
この本を買った次の週に『風立ちぬ』を(DVDで)観たり、朝日書評で知っていた『神去なあなあ日常』(三浦しをん)を買ったり(見つけた最初から買う気でしたが、帯文で宮崎さんがオススメしているのを見てシンクロニシティを感じたのでした)、はたまた本書の内容から導かれてボリューミィな本を土日に読んだりと、この本から縁がいっぱい生まれもしたのですが、それとは別に、というかむしろ先にすべき内容の話なんですが、
まあ細かい話(といっても例の「引用プラスコメント」の応酬のことですが)は書き始めると世が開けて…(素晴らしい誤変換!)夜が明けてしまうので端的に書きますが、

自分のこれからの生き方を決める本になる気がします。

とはいっても、この本で進むべき道が見えたというのでなく、生活の中で(具体的には日常の読書の中で)漠然と考えてきたことを…なんというか、とてつもない包容力をもって肯定してくれるような感じです。


今日この本を読んでいて考えたことを、また過去の読書や思考とつながったことを、明日以降にも(「書くぞ!」という)関心が薄れずに書いていければいいのですが…
気が変わればそれまでですね。


キーワードだけでも。
・闇に親しむ
・「澄んだニヒリズム
・裸足で地面を歩くこと
「おもえばいたる」シリーズの復活