human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

井戸コアラの正体

ブログタイトルを近々改めるので、タイトルの由来について書いておきます。
前↓に一度妙な文章を書きましたが、これはタイトルを決めてから妄想で書いたものです。

cheechoff.hatenadiary.jp

コアラには特に親しみはありませんでした(今もそう)が、井戸についてはちょっとした愛着があり、「井戸コアラ」という結果的に創作された動物を気に入ったのでした。
(井戸といえば、森見登美彦氏のデビュー作『太陽の塔』は僕が一番好きなんですが、残念な阿呆4人組の中に井戸浩平という名前通り井戸型ポテンシャルの底にいるような男が出てきます。前↓に彼のことをちょろっと書いたんですが、字間違えてますね…。あと村上春樹のいくつかの小説では井戸が重要な象徴的地点として出てきます。確か『ねじまき鳥クロニクル』と『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』だったかな)

cheechoff.hatenadiary.jp

ではブログタイトルはどうやって決めたかというと、「アナグラム」です。
タイトルの文字を並び替えると、元々の文章が現れてきます。
結構難度高いです(原文からこのアナグラムを作り出すのに30分くらいかかりました)。

原文のヒントは岸田秀です。
チャレンジャな方はちょっと考えてみて下さい。
(「赤レンジャイ!」「青レンジャイ!」「茶レンジャイ!!!」)


 ゆ る い い ど こ あ ら は と も う で


こたえ

「ゆるいいどこあらはともうで」
 ↓
ゆるいいどこあらはともうで -> あらゆる
 ↓
□□いいど□□はともうで -> あらゆることは
 ↓
□□いい□□□□□もうで -> あらゆることはどうでも
 ↓
□□いい□□□□□□□□ -> あらゆることはどうでもいい

 -> 「あらゆることはどうでもいい」


原文といいながらさらにこれの元があって、岸田秀氏の唯幻論における標語「すべてのことはどうでもいい」を(アナグラムを成立させるために)少し変えたものです。

そう、どうでもいいんですよ。


ただこの標語は今の僕が解釈するに、「どうでもいい」という前提があって初めて価値が生まれる、というか、価値をどんどん掘り下げて行くと「どうでもいい」にたどり着く、というようなことです。

そして価値は抽象すれば意味でもあります。

「幻想だからどうでもいい」んじゃなくて、「幻想はどうでもいいものでできている」。
この前後は同じことを言っているように見えて、実は全然異なります。


ちょうどこのブログを作成したのが岸田氏の本を集中的に読んでいる時で、このようなタイトルにしたのかもしれません。