human in book bouquet

司書資格を活かせる仕事を探していきます。

 -四国遍路回想記

2日目(後):鐘の追憶、風の記憶

cheechoff.hatenadiary.jp(承前) その寺は小高い山の中腹にあって、山へ向かう道は、途中まであった家々がなくなり、手入れのされていない無骨な自然とその間を抜ける高架になった車道を突き抜けて進む。ここから先が敷地であるらしい門をくぐると、木々が…

2日目(前):雨の軍勢、宇宙服的生活、自然な不自然

" Think of nothing things, think of wind. " × × × 昨日は正面から入ってきた同じ門を右に出て、塀沿いに新たな道を進む。家が密に並んだ細い生活道が続く。雨はぽつりぽつりと降っている。色みはあるが分厚い雲で空は全く見えない。ザックは撥水だが防水…

1日目(後):親切とは、札の功徳、「クス供養」

cheechoff.hatenadiary.jp(承前) 4番までは島の内側に向かう幹線道路に沿って進む。交通量が多く、その大半をトラックが占めているように見える。だが主要道からひとつ右に入ると(左でも同じことだが)、そこはほとんど車が通らない、通るとしても自家用…

1日目(前):形而上的重み、初お接待、正確な言葉

「ねえ、ジギー」と僕は声をかけた。 「俺たちに欠けているものは細部(ディテイル)なんだ」と彼は言った。*1 × × ×門を入れば小さな橋で渡る池があり、鐘があり、宝物庫があり、堂が2つある。堂にはそれぞれ寺の本尊と弘法大師が祀られている。手と口と目…

0日目:駅と渦と梅

足袋は靴ずれ、ヨハネスブルグ。 × × × 京都駅ビル大階段の途中の展望エリアから眺めるロータリは、人も車も動いてはいるが、ジオラマのようにその中が空っぽに見える。いや、ジオラマの一つひとつの要素にも中身はある。空っぽなのはぼくの頭の中か、それと…