human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

状態の志向について

抽象的な話です。心地よさ、気楽さ、ほのぼのとした感じ、が好きです。 そのような状態に、その状態そのものを志向することで至る。 この過程は、何か行動することでその状態を達成するよりも直接的です。 では何も行動しないのか、といえばそうではありませ…

「引き算」の感覚について(3)

今回は、不安という面から病気について考えてみます。ふつう、病気になったら、それを治そうとします。 風邪をひけば薬局の薬を飲み、心配があれば医者にみてもらう。 病気でなくとも、筋肉痛な湿布、擦り傷なら消毒と絆創膏、などなど。 病気を放っておくの…

<山羊さん郵便>について

「あのね、そりゃ弁当っていうくらいだからいろいろ入っているだろうということはわかるんだけど、たとえばどういうものが入ってるんですか?」 「だから、洋風のものがいろいろと入ってるんです」 ということで、これは風迷路に迷いこんでしまいそうなので…

アナグラムについて

仕事中にふと思い付いた関係のないことを広げてみます。「きらむ」と「きむら」が同じだと思いました。 打ち間違えたのですが、それに違和感を覚えるのに時間がかかった。 「違うけど、同じじゃないか。まあ違うけど」とか。 少し考えて、アナグラムとはただ…

「引き算」の感覚について(2)

不安について考えてみます。必要なモノが不足していた時代の不安は、単純でした。 食糧が不足している、衛生状態が悪い、生活を営むお金が足りない。 不安の源がモノの不足による低い生活水準にあったために、 モノの不足を補えば、暮らし向きが良くなり、不…

無垢について

無垢は、失われるものから、求めるものとなった。 長い話の予感 言いたいことを一言で表せば、上のようになります。 これもついさっき思い付いたものです。 「もはや無垢ではいられない」と方々で書いてきた自分にとって、 この思い付きは衝撃的でした。(方…

段ボール刀のこと

まえおき 本記事は、前にジャムの話の中でした、習慣の話の1つです。僕は自身の生活においてブリコルールの実践を信条としています。 ブリコラージュとは器用仕事の意味で、平たく言えば「ありものでなんとかする」。 根本的なことをいえば、自分の身体も、…

「引き算」の感覚について(1)

過剰と不足を選べと言われれば、不足を選びます。 モノであれ、情報であれ、それは変わりません。 適度を超えれば、過剰も不足も不都合となります。 しかし何にせよ、過剰か不足かしかありません。飽食の時代と言われています。 食べ過ぎに気を付ける、調理…

教訓について

もし彼女が『風立ちぬ』を読んで健康の重要性を痛感できたのだとしたら、これは間違いなく文学の力である。笑ってはいけない。そういう立場に立ってもう一度『風立ちぬ』を読みかえしてみれば、必ず「うーん」とうならされるところが何カ所かあるはずである…

選択の自由について

だいたい、右利きと左利きってやつもそうですよね。森の場合、どっちって決めてないのです(笑)。もちろん、新しいものに対して最初はちょっと慣れませんが、じきにちゃんと新しいインターフェースが自分の中に形成されるんですよね。つまり、人間にはその…

愛について

あの時、ぼくは彼女のいう愛をこう解釈したのだった。 最も愛し合う二人は浮気をし続けなければならない。愛を二人だけで交換するのではなく、お互いに外に向って、無数の愛をばらまく。それでいて、二人は強い絆で結ばれている。たぶん、この解釈は間違って…

スパゲティ本のこと

スパゲティー小説というのは僕の造語で、スパゲティーをゆでながら読むのに適した小説という意味である。もちろん見下して言っているわけではなくて、スパゲティーをゆでながらもつい手にとってしまう小説と解釈していただきたい。 「読書用飛行機」(村上春…

デフォルメについて

写実主義でないマンガの描き方をデフォルメと呼んでみます。 やたら頭が小さい、足が長い、あるいは手が丸、足が棒、などなど。 マンガのほとんどは何がしか描写がデフォルメされています。 ここで考えたいのは、特殊な場面でのみ適用されるデフォルメについ…

病気について

病気というと悪く聞こえますが、通常より広い意味で使っています。いろいろある身体の健康の指標の中で、平均から外れる項目。 健康診断で血を抜いて測った時に「要注意ですね」と言われる数値。 あくまでそれらは平均からどれだけ離れているかを示すに過ぎ…

象徴について

一つの体系は、体系内の諸要素だけで閉じることはできない。よってある場が閉じることができるのは、逆説的にその場が、自分にとって外部の要素に開かれる場合のみなのである。外部の要素とは、(…)集団にとっての聖なるもの、定点、集団の基礎をなす空隙で…

ほんの本棚

いしいひさいち氏の書評マンガではなく、自分の部屋の本棚の紹介です。 いしい氏は「ほんの」に"book of"と"a little"をかけていますが、 僕の場合は省略があって、「ほ(と)ん(ど)の」というオチです。 ということで実はもう1つ本棚がありますが、そちらは…

ウィスキーのこと

家では専らウィスキーを飲んでいます。それも毎日。夕食後のコーヒー後に、読書のお供としてちびちびやっています。 ストレートですが、2~3ヶ月に1瓶のペースなので量は多くありません。 750ml瓶が多いことを考えると、一日10ml程度でしょうか。 これを長い…

結婚の条件について

「結婚の条件」は、結婚するためではなく、結婚の拒絶を目的にしたものと考えるのが、正しいのではないか。(…)そもそも「条件」で選ぼうとすれば、条件に合わないものは全て排除されるのだから、結婚の門戸が狭められる。しかも、その「条件」への当人の決…

井戸コアラについて

ブログタイトルの話…? ここには二つの論理の出会いがあります。まず、コアラはユーカリを主食としています。 というより、ユーカリだけを食べて生きています。 元は好んで選んでいたのかもしれませんが、最早好きかどうかは関係ないでしょう。 コアラは長い…

ジャムのこと(2)

前回の話とつなげますと、 これは思い付きで始めた習慣の一例になります。 朝食は毎朝グラノーラを食べています。 グラノーラの種類も気分で変えますが、 トッピングを少々凝ることにしています。 具体的には「きな粉+ジャム」です。きな粉は普通のきな粉か…

真鶴旅行

1泊2日で真鶴へ行ってきました。 昨年末のパーティの抽選で食事券が当たったので、 これもご縁と観光旅行をしてきました。 タダ飯につられた同期1人が同行人。港町に住んでみたいという憧れがあり、 想像上の住人目線で街歩きをしました。 観光地以上に路…

ジャムのこと(1)

習慣の話 生活は習慣によって作られます。 ある理想的な生活を思い描くとして、それはすぐ実現できるものではない。 なぜなら、望みの高さにもよりますが、急な変化は落ち着かないからです。改善点を項目別に書き出し、生活の中で少しずつ実行に移し、 ちり…

著作権と引用について

著作権法における引用の定義(のようなもの) 最近ちょっとしたことで著作権の勉強をしました。 その本来の目的とは違うのですが、興味のあった話を書きます。著作権法は私法であって、違反しても誰かが訴えなければ侵害等は成立しません。 刑法はそれと違い…

また引っ越しました

ご無沙汰です。2014年に入ってから全く書いていませんでしたが、 会社が遅まきながらGWに入ったので再開することにしました。 ただ諸事情あって「深爪」及び「これまた」は引き続き休止して、 はてなダイアリーに新ブログを開設しました。 今のところ仮…