human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

ウィスキーのこと

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家では専らウィスキーを飲んでいます。それも毎日。

夕食後のコーヒー後に、読書のお供としてちびちびやっています。
ストレートですが、2~3ヶ月に1瓶のペースなので量は多くありません。
750ml瓶が多いことを考えると、一日10ml程度でしょうか。
これを長いと一時間かけて飲むので、体への負担は少ないと思います。

ウィスキーを飲もうと思ったきっかけは小説です。
海辺のカフカ』(村上春樹)に、ジョニーウォーカーが出てきます。
お酒としてではなく、キャラクターとしてですが。
読み終えたのが2012年11月なので、それ以来のウィスキー党となります。

写真にあるのが、今まで飲んできたウィスキーの全てです。
これは社会人になってからで、学生時はトリスやレッドを強がりで飲んでいました。
(あとは、飲み屋で竹鶴を飲んだ記憶もあります)
多少は値の張る酒が買えるようになったようです。
どのウィスキーにも何らかの縁をくっつけて選んできました。

写真の左奥から…
(1)ジョニーウォーカー赤:上記の通り『海辺のカフカ』がきっかけ。
(2)グランツ:三角柱の瓶がいいなと思った。縁というほどでもない…
(3)シーヴァスリーガル12年:新聞広告のせい。広告は18年だけど。
(4)富士山麓:50度に惹かれた。縁というより貧乏性。
(5)ジムビーム黒:『風の歌を聴け』(村上春樹)だったかで、「鼠」が飲んでいた。
(6)ボウモア12年:これも村上春樹の、ウィスキー本を読んで飲みたくなった。
(7)ニッカ・フロム・ザ・バレル:Amazonでの高評価に興味を持った。

こだわりが深いと思いきや馬鹿舌なので、味について大したコメントはできません。
という前置きをしつつも、記憶に残っている印象を書いてみます。
・シーヴァスは香りが甘くて複雑
・富士山麓は「ザ・アルコール」で味がない
・JB黒は水がアーバンな味。キレイでないというか、いい意味で泥臭いというか…
ボウモアの最初の印象「懐かしい匂い、でも食べ物じゃないような……絵の具!」
・フロムザバレルは香りは「ザ・アルコール」だがコクがあって美味しい
上の番号は飲んだ順ですが、最初の方は記憶が過去に埋没したようです。

「ずっとこの1本でいい」というウィスキーを上から選ぶならシーヴァスでしょうか。
とはいえ、実際はもっと色んな種類を飲んでみたいです。
今のところ念頭にある銘柄は…
・ジョニ黒:昔は贅沢の代名詞だったそうで
ラフロイグボウモアと同じくアイラのシングルモルトで、癖の強さが凄いらしい
・白洲:これでなくてもよいけど、日本のシングルモルトも飲んでみたい
といったところでしょうか。
別に飲み比べをしたいわけでもないので、一本を飲み切ったら次の一本を買います。

一本を飲み続ける楽しみは、毎日飲む間に味が変わってくるところにあります。
ボウモアが顕著でしたが、最初の印象がきついと馴染むまでの変化が大きいです。
絵の具のイメージがいつの間にか、蒸留所で眠る樽のイメージになっていました。
日本人の舌に合わせた日本のウィスキーだと、この変化は小さいかもしれません。

ともあれ、1年半にわたりちびちびと飲み続け、今やウィスキーは生活の一部です。
今後、「自分の一本」が見つかるのか、好みのサイクルでぐるぐる回っていくのか。
どちらにせよ、とても気の長い話であります。