human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

鳥居の結界について

最近『ぎんぎつね』(落合さより)を読み始めました。 1巻の終わりに「神社での参拝の仕方」の解説がありました。 そういえば参拝の仕方を本なりで「学ぶ」ことは今までありませんでした。 ふつう参拝の作法は、家族や友人に教わるか見よう見まねでやるか、…

「豆腐学的思考」について

地中深く一辺が一〇〇メートルの立方体の中に炭坑の坑道が、縦方向、横方向、斜め方向に幾重にも穿たれている状態をイメージするなら、Nスペースの豆腐とは、一辺が一〇〇メートルの立方体を指し、そこにNスペースの豆腐におけるオブジェクトとも捉えられる…

身近な喪失と諸行無常について

あるとき、ある若い母親が、リヴィエールに告白したことがあった、「子供が死んだという事実は、あたしにはまだはっきり理解できません。辛いのはかえって、些細な事柄です。子供の着物が目についたり、夜半の目ざめに、心の中に湧き上がるあの愛情、この乳…

天狗下駄のこと(3)

久しぶりに下駄メインの記事です。始まりはこちら↓。 必要に迫られ、あるいは思い付きで変化する生活の中で、一本歯も上達します。 同じことをしていて飽きることがあれば、飽きずに続けることもある。 飽きないのは、完全に生活の一部となったか、まだ変化…

「二重ひねり和歩」について

和歩の話です。 今日もまた思いつきました。 きっかけは、思いついた時から無かったので、忘れたわけではありません。 駅からの帰り、先週書いた軸の回転↓を意識しながら歩いていた時でした。ロトの勇者の歩き方について - ユルい井戸コアラ鳩詣回転、回転……

Cool Japaneseについて

ちょっとした調べものをする時に、googleはほとんど使わないようにしています。 仕事で効率が求められる場合は仕方ないですが、趣味の領域ではまず使いません。 それは切迫した必要が生じないからで、そもそも調べものをするような趣味はない。 読書をしてい…

「透明感」について

その宇宙的世界のイメージを語るなら、両手で親指と人差し指を立ててL字型を作り、それらを合わせることに依って長方形の窓を作り、星空に向けて覗いた時に感じる感覚である。輝く星がそこに入り込み、限りない奥行きを秘めた透明な世界が実感できる。ここで…

沈黙について

ある音楽の一節が彼の唇にのぼった。それは、彼が友人といっしょに聞いたあるソナタの一節だった。友人たちには音楽の意味がわからなかったので、「この芸術は、君にも僕にもただ退屈なのだが、ただ君はそれを白状しないだけなんだ」と言った。 「そうかもし…

「村上春樹的測量術」のこと(後)

続きです。 「村上春樹的測量術」のこと(前) - ユルい井戸コアラ鳩詣 前回は話がごちゃっとしていて、しかしこれはまとまりそうにありません。 たぶん、僕が日々念頭にあることをこの測量術とやらに詰め込もうとしている。 それはもちろん無茶な話で、単に…

ロトの勇者の歩き方について

昨日閃いたことを忘れないうちに書いておきます。繰り返しの前置きをしますと、和歩とは僕が考えるナンバ歩きの派生です。 安田登氏のいう「和のウォーキング」に刺激され、歩き方を変えてみようと思いました。 平尾剛氏のその引用や、甲野善紀氏の著書など…

「村上春樹的測量術」のこと(前)

先週の続きです。 「測量術」のこと - ユルい井戸コアラ鳩詣 結果的に有言実行となりました。 今日いつも通りBookOff→日高屋→Veloceのあと、本屋に寄りました。 念頭にあったのは「測量術」という言葉だけで、それを頭の中で転がすうち、 「現代的な測量術を…

Such an idea is Kuwana's baked clam.

コーヒーをほぼ断って2週間ほど経ちました。 花粉症の薬との相性から泣く泣くでしたが、慣れると案外ふつうです。 (アレグラの副作用(軽い吐き気…僕は、ですが)も出なくなりました) 平日飲んでいた3杯のコーヒーは水とホットカルピスへと落ち着きまし…

「全ては波である」について

シンプルな曲が最近の好みです。 音数が少ない、音圧が小さい、など。 新しく聴こうと思う曲は特にその傾向があります。 前にイヤホンでの音量が下がった時からかもしれません。ちょっと考えてみると、今は「外の音が聴こえる音量」にしています。 食器を洗…

視界の輪郭と空間の輪郭について

三次元世界を平面的世界へ置き換えることとは、立体であるものの、たとえば球面の様に、形が輪郭に向かって曲面を持っている(つまり奥行きを感じられる)形状の一番際の部分を、球面の一番出ているレベルまで強引に引き上げ(あるいは逆に一番出ている箇所…

逆立ちと修行球について

逆立ちの話です。肩凝り対策として毎日朝と晩にやっている、と前に書きました。 その効果は未知数ですが、やっているうちに上達はしています。 それで、一時期拳骨で逆立ちもやっていて、手の甲が荒れて一旦止めました。 止めたら手の甲のぶつぶつが消えたの…

「測量術」のこと

ソローは、本が売れなかったから、人の家でまき割りをしたり、鉛筆を作ったりして生活を支えるのですが、もう一つの収入の道があった。それは測量です。プラグマティズムの哲学者には、測量技法を身につけた人が多い。パースは、光の波長を使う測量術を考え…

炒め焼き魚のこと

週末の夕食を、ここ数年で初めて焼き魚にしました。 いつもは何がしかの焼き肉なのですが、今週後半は社食で肉が多かったのでした。 それが念頭にあり、スーパーにいつも買う味付け肉のパックが売り切れだったので、、 ふらっと魚売り場に行って塩入り生しし…

町工場と就寝前の照明のこと

今日のブックオフでは偶然の出物がありました。 いつも店に入ると買う品を決めてからマンガを立ち読みするのですが、 今日は店員さんの棚整理の関係で先に立ち読みをしました。 立ち読み後は疲労しているので、選ぶというより流し目で出会う感じになる。『春…

「第4次スーパー味噌汁配膳」のこと

ちなみに僕はスパロボ派ではなくGジェネ派でした。ごちゃっとしたタイトルですが、それなりに意味はあります。 僕の味噌汁遍歴は「簡素期」と「こだわり期」を行き来しています。 前者はインスタント100%(第1次)か、それに一手間加えた程度でした。 「"…

花粉症のこと(2)

花粉症の薬とコーヒーの相性が悪いようです。薬を飲んだ直後に限らず、朝飲んだ日にコーヒーを飲むとどうもいけない。 寝不足の昨日に加え、今日も軽い吐き気を抱えていました。 日曜の夜に薬を飲んですぐコーヒーを飲んだせいか、その日は寝れなかった。 そ…

見つめる為に写生する(2011/9/24)

2011/09/24(土)16:21店内 Lブレンドコーヒー ¥220 ワシダ氏〔鷲田清一〕p.35を見て思い出す。 「見続けることで、今まで見ていなかったように物が見えてくる」 というようなコトを誰かが言っていた。「見続けるために描く」のだ、と それを聞いて、面倒だ…