human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

ネチネチ系4級クリア

前に書いた4級コースを今日はじめてゴールできました。

前に書いた「ジムで一つクリアできそうな4級コース」で、あと一手が届かないその原因の一つがたぶん股関節の硬さで、手指の力の強さや体幹(きわどい姿勢で体勢を維持する力)も関わってはいますが、ジムで毎回そのコースに挑戦していれば、ある時にひょっとクリアできてしまうのではという想像をしています。
垂直壁ですが手の支えにほとんど頼れない(ホールドが平べったくて指数本しかひっかからない)状態で股を広げて、現状、今の限界よりも20センチ以上は足を上げる必要があって、これができるようになれば、結果として身体の変化が目に見えることになります。
cheechoff.hatenadiary.jp

コース山場のこの「あと一手」を詳しく書くと、左手は平べったいホールドで指をかけて、右手が四面体ハリボテにくっついた同じく平ホールドでこちらは手のひらをつけて張ることができて、左足は下においたまま右足を左足より下から前記ハリボテまで持ち上げる動き*1。手の力というより下半身の柔軟性、つまり足がどれだけ上がるかが要で、上の記事を書いた段階(7/7)では右足を限界まで上げて目測ではないが感覚的にあと20センチ足りないかなという印象で、それが前々回(7/10)で「あと10センチ」になっておおええ感じやなあと思って、そして今日の終わり間際にいつも通り現状確認の体で軽い気持ちで(でも切り上げ寸前なので肉体の方は満身創痍で)トライしてみると、あれあれと思う間に右足がぐいと上がってハリボテの隅っこに届いてしまって、でもここでおしまいではなく、この右足をぐっと踏ん張って左足に重心を移してから上方のホールドを取ってやっとゴールなんですが、隅にちょんとのっかった右足に体重をかけるのが心もとなくて(壁のけっこう上の方だし、体勢が不安定なうえに手が指でひっかけてるだけで全然効いてないのでここで右足が滑るとけっこう大変なことになる)、でも待ちに待ったゴールは目前で、というわけで火事場モードを発動して細心の注意を払って右足にすこーしずつ体重をかけていき、なんとかゴールすることができました*2。満身創痍といっても今日は強傾斜壁のコースばかりやっていたので腕と指がつらくても足はそうでもない状態でした。さんざん動いたあとなので身体がやわらかくなっていたのもよかったかもしれません(元気のある最初のうち、準備運動直後にトライした方が難しいかもしれない)。

なにはともあれ、こんなに早くこの4級コースをクリアできるとは思わなかったので、ジムの中ではすまし顔でしたが内心とても嬉しかったです。股関節の可動域を広げるストレッチを毎日やっている甲斐がありました。ストレッチを続けるうちにたしかにやわらかくなっているなあという手応えはありましたが(開脚してから上半身を前屈するストレッチでは、広げる足の角度も前屈で前に出した手が届く距離も少しずつですが大きくなっています)、できなかったコースがクリアできるという結果が出てくるとまた違った嬉しさがあります。

今日はその4級コースのほかに、ルーフのホールド(足をひっかける所がなければぶら下がるしかない、ほぼ水平な壁にあるホールド)からスタートする5級コースが初めてクリアできて(このルーフでの「サルっぽい動き」ができてくると楽しい。まだまだスムーズにはいきませんが)、他にもいくつか5級、4級コースにとっかかりをつけました。今日は序盤は人が少なくて、わりとかまってくれる経験者の人にコツやら攻略法を教わることができました。基本的に人がコースをこなすのを観察はするが自分から聞くことはあまりしないのですが、行き詰まっている時に声をかけてもらえるのはやはりありがたい。自分で考える楽しみを奪われたなんて思いは微塵もなくて(まだそこまでおごれるほど上手くはありません)、これはもう縁ですね。何事においても、縁は大切にしたいです。

トライするコースの難易度が上がってくるにつれ、身体の痛む箇所も変わってきました。強傾斜ではホールドを保持したままぶら下がって反動をつけたりするので、指の皮がいとも簡単にべろんとめくれます。マメが形になる前に潰れてしまうような感じ。両指の平のマメが、回復期のものも合わせて5個あります(うち2個は今日できた)。テーピングをするので登るのに支障は今のところありません。風呂が染みるというくらい。あとは脇なのか肩なのか、背中のそのあたりが痛い。前腕じゃなくて肩甲骨や背中を使うという意識を最近始めて、それに応じてストレッチも種類を増やしたんですが、肩はたぶんそのストレッチのせいです。立甲というらしいのですが、よくわからないながらもなんらかの手応えはつかみつつあり、現在模索中です。変に肩を痛めないためにほどほどにしようと思いますが。


さて、来週の開講初日は10時からオリエンテーションがあって、車か自転車かわかりませんが色々見越して9時半には大学に着こうと思って、そうすると朝食なんやかやで遅くとも7時には起床しなくてはなりません。壁登りの翌日に早起きできたためしがなくて、でもそれは目覚まし時計を使っていないからかもしれなくて、今日は早めに寝て明日早起きできるかどうかを試します。できるようなら、開講日の前日に登っても大丈夫ということで来週も月曜は登ろうと思います。それ以降は講義後の夕方に行くことになります。まだ体の出来具合からして毎日通うのはつらそうなので、現状と同じ週3日を夏期講座が始まってからも続けられればと思います。今は体力の続く限り、一日平均4時間はジムにいますが、夕方から行った場合はもう少し短くなるでしょう。どうなるでしょうか。

*1:垂直壁より緩い壁で、ダイナミックに跳んだりせずに3点支持でじわじわ登れるコースで、僕が読んだ入門書にはこういうのを「ネチネチ系」と呼んでました。手より足の方が自信があるので、僕はこういうコースの方が好きなんですけどね。ネチネチなんて言われるとあまり嬉しくないですね。いや、そんなこともないか。

*2:文章だと全然わからないですよね。気が向けばコースの写真を撮って載せます。壁を見ると登りたくなってきますよ。ふふふ。