human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

静を賦活する動について

今日は昨日気まぐれでとった有休でお休みでした。
土日以外の休みは一日で一冊読み切ることにしていて、
今日読んだのは『きまぐれ指数』(星新一)でした。
コメディ経験は森博嗣本しかなく(王道ではないな)、新鮮でした。

少し前から短編集も好きになったので、星氏のショートショートも読もうかな。


それはよくて、読書の合間に寮の卓球部屋で体を動かしてきました。
卓球台を部屋の端にずらせば、一人で動くには十分な広さがあります。
実は先に帰省した時に木刀(とついでに竹刀も)を持ち帰っていて、
今日は初めてそれを本格的に振り回したのでした。


その前に準備運動として、ストレッチとマット運動的なことをしました。
後者は前転、後転、側転、飛び込み前転(前回り受け身?)等々。
床は多少クッション性のある板敷きで、体が転がると多少痛かったです。
が、昔は躊躇なくやれた前回り受け身に怖じ気づいたのはそれだけではなさそう。

その昔というのは高校体育の時で、柔道の授業があったのでした。
あれは畳の上だったので、まあ衝撃はきますが、床が硬かったわけではない。
今日卓球部屋で転がった時は床が硬い時のゴツゴツした痛みがありました。
それに加えて2点、まず1点は視力が落ちていることがあります。

床との距離感が視覚でつかめず、勢いがつき過ぎるのが恐かったようです。
何度か試した後、動的動作に集中して無思考でやれば上手くいくと分かりました。
もしかすると、単純に身体が止まっていた(静的状態だった)だけかもしれません。
そういえば普段の生活において身体的なスピード感は皆無なのでした(これが2点目)。

会社ではバレーボールのサークルに入っていますが、今は幽霊部員です。
最初の一年だけ月一くらいでやっていたので、もう4年はスポーツにご無沙汰です。
今日みたいな運動を週一でやってもいいかも、とふと思いました。
群集の中で孤独を確認するように、体の静は動を通じて意識が深まる…のかな?

静を活性化する、と書くと変ですが、「落ち着き」も相対的なものかも、と思います


木刀の素振りの方は、いろいろな動きが試せて面白かったです。
普段の廊下キッチンでの段ボール刀はスペース上縦にしか振れなかったので、
横や斜めに切ったり、逆手で持って振ったりするのは新鮮でした。
効率の良さや全身のバランス、異なる振りの連結など、探求したい点も多く出ました。

探求に行き詰まったらまたバガボンドを読めばいい、と思っています。