human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

市原〜大岩〜二ノ瀬 with 一本歯

今日は日中を歩きました。
一本歯デイウォーク。
ようやくアスファルトを本格的に歩くことになりました。
というのも調べるうちに四国遍路の全行程1200km中自然道は200kmだけ、あとは舗装道だと知ったのです。
最近まで高野川沿い=地肌(とわずかに石畳)ばかり歩いていましたが、数日前からその高野川沿いナイトウォークも途中で一部道路に上がるようにしました。
そうして足慣らしをしての今日。


出発が昼過ぎだったのであまり歩く時間はありませんでしたが、結果的に90分ほど車道or歩道を、120分ほどハードな自然道を歩きました。

車道はまあ、歩行速度が遅い(3km/h)のをそういうものだと思ってしまえばなんとでもなりそうな気がします。
一日に歩く時間を延ばしていって、足にどう負担がかかっていくかをこれから見て行きます。

自然道がハードだったというのは、所々で雪が残っていたり、封鎖といっていいくらい派手に木が倒れて道が塞がっているところが数カ所あったり、とそれらはまあ局所的な難所なんですが、大変だったのは道が落ち葉だらけでその下に隠れている石ころが非常に見にくいことで(しかも今日はメガネを忘れた)、知らずに石ころを踏んでこけそうになることがしばしばあり、極めつけはぬるりと下駄の歯をからめとる腐葉土の存在で、蟻地獄のような感覚で踏み込んでしまうと歯がぐらりと傾いてしかも瞬間的な回避が難しく、今日は腐葉土起因で何度もこけました。
こけた時に思ったのは「鼻緒がある程度緩ければ=あそびがあれば大けがはしない」ということで、石ころなり腐葉土なりのせいで斜めに踏み込んでしまった時に、あそびがなければ斜めになった台にぴったりと足が追随してしまって捻挫ということになるんですが、あそびがあれば台から足裏が離れるわずかな時間ができて、その間に足をかばうことができるのです(例えば足をひねらないような体勢をとってこけるとか。今日一度反射でこれをやりました。両手も上半身も地について「ぐしゃっ」とこけたんですが、足が庇われたことにこけてから気付いて「なるほどなあ」と感心しました)。

所々で休憩*1をはさみながら3時間半歩き、二ノ瀬から叡山で戻ってくるといつものナイトウォークに出れる時間だったのでそのあと高野川沿いを1時間歩いて、今日はぜんぶで4時間半の行程でした。


行程後の足の状態としては、まず鼻緒の圧迫による指の痛みはほぼありません。これは鼻緒にあそびがあったおかげです。
が、それとトレードオフの関係なのですが、親指の平の下部、これは指(主に親指と人差し指)で台に対して踏ん張る時におそらく台と接する部分で、ここがこすれて多少ヒリヒリし、進行すればまめができそうな気配がありました。
今日はこけるたびに鼻緒がのびてしまって行程の後半はゆるゆるだったんですが、その分だけ指で踏ん張らねばならず、親指の平に負担がかかったようです。
今日の感じだと、鼻緒を適切な締め具合に保っていれば、長時間歩行における足指の怪我を防げる気がしました。
まめやたこができるとそこにばかり意識が行って心地良く歩けないので、この点は重要です。
鼻緒が緩んだ時に鼻緒の通し穴にかませる手ぬぐいの切れ端(と、結び目を引き出すペンチ的なものがあればなおよい)は常備するのがよいです。

足指以外では、やはり足首への負担が大きかったです。
こまめに休んでストレッチを加えることで、疲労は軽減できます。
あとはふくらはぎですが、これは脚絆のおかげで筋肉痛の違和感を軽減できたようです。


明日も晴れで少し暖かくなるようなので、足の状態によっては朝から歩き始めたいと思います。

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上の写真が数日前、下が今日の行程後です。
アスファルトと砂利を歩いて少しだけ削れたようです(もともとの傾斜が緩くなったように見えます。僕の癖なのか知りませんが、歯の外側から削れていくのです)。

 × × ×

昨日、遍路用品の店に行ってひととおり揃えてきました。
店主にいろいろ話を聞き、地図も入手したので具体的な予定は立てることができるようになりました。

足慣らしの方の準備とも要相談ですが、日中冷えずに歩けるくらい暖かくなれば出発しようと考えています。

 × × ×

そうだ、忘れてましたがクッションありの一本歯2号ですが、高野川沿いをアスファルトを混ぜて歩いた時に激しく損傷しました。
急な坂を上る時に歯にかかる力の具合で「あ、これはやばいな」と気付いたんですが、そうなんですね、ゴムとゴムの隙間に泥や石ころが入り込むよりも坂を上る時に歯の面取り部ゴムが剥がれるように力がかかる方が問題ですね。
というわけで旅のお供にはつらいだろうと判断しました。
近所を短時間歩くとか、体育館等の室内履きとしては特に問題なく使えそうなんですが。
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*1:もちろん篠笛を持っていったんですが、あたり一帯静けさに満ちた川のそばや林の中で吹くと音が響き渡ってとても気持ちよかったです。もっとうまく吹けるといいなあ、と思ったのでこちらも練習しておきましょう。