human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

「溜まる消耗」について


これを呟いた時になにかとても不愉快なことがあった、というのがよく分かる。

「功利的イコール現実的」という等式を当たり前に思う人が時々いる。
そういう人は、自分に利する可能性を全くもって厚顔無恥に追求できる。
そのあまりにも「これが常識です」的振る舞いを前にして、どう思うか。
自分の信念を守ろうとその振る舞いに流されずにいることは、かなり消耗します。

が、この消耗を避けることが反知性主義につながるという確信があります。

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消耗、と書きましたが、すり減るのは体力であってそれ以外のものではありません。
言いたいのは逆に「消耗しなければ"つるつる"になる」ということです。
だとすれば、消耗することで"ごつごつ"したり、何かが溜まっていくことになる。
溜まるのは鬱憤かもしれない。知識ではない。あるいは機微か、想像か、解釈か。

その存在を示す方法のひとつは文学で、まあ文学が流行らないわけですね。