human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

running disciplineと「こけし人形」について

「夜走り」の話です。

走り始めてたぶん3週間と少しくらい経ちますが、なんとか続いています。
走らなかったのは台風が通過した夜だけ。
その日は夜には止んでいたのですが、「今日は無理だろう…」と思っていた気持ちを引きずってしまって出られませんでした。
ひどい雨でなければカッパを着て走るつもりではいます。
チャリ旅の時に購入したゴアテックスの渋い色(ロマンスグレーな感じ)のがあって、着るだけでテンションが上がるのです。
まだそれを着て走ったことはないですが(サイズが身体より大きいので走りにくいかも、とは思っていますが。ジャージの長袖上着を着て走っていて、腕をまくると身体がきびきび動くのを実感しています。袖や裾などに身体に密着せずにひらひらされると機敏さが阻害されるようです)、一度雨の日に走りました。
その日は準備体操をしている間からぱらぱら降っており、走り始めると雨脚が強くなってきました。
風も強かったので雨粒が顔に当たってまともに前を見られず、また身体が冷えてくると風邪をひいてしまうという不安もあり、普段のコースを逸れて早めに切り上げました。
結構濡れてしまって普段なら当たり前に風邪を引くところですが、運動中で身体が活性化していたのでなんとか保ちました。
この一日を経たからには、次に雨の日に走る時はあまり不安を感じずに走れると思います。
その時はカッパと、あと目を普通に開けて走れるように…スポーツグラスがサングラスしかないですが、夜中(のしかも雨の日)にサングラスは危険かもしれません。
まあ一度は試しますが。


本題ですが、自分なりに手探りで見つけた走るコツを少し書いておきます。
一つは「姿勢」です。
胴体が上下だけでなく左右にも揺れないように意識して走る、とは以前に書きました。
今は多少は上下に揺れても平気になってきたようで(腹痛への不安はほぼなくなりました。体育で苦しんでいた中高生の頃とは隔世の感があります。もちろん体力の差なはずはなくて、走るコツでしょうね)、むしろ左右に揺れる方がよくないのでは、と思っています。
それで、足の回転と手の振りをうまくリンクさせて胴体の揺れが極小になるようにするのですが、手足の動きのタイミングを意識し過ぎるとあまりうまくいかない。
これも臍下丹田の意識と同じ要領で、身体全体に満遍なく注意が届くような意識の持ち方が効果的です。

そのために、「規律」という言葉をまず思い浮かべます。
要はちゃんとした姿勢ということで、規律は姿勢とは違うのですが、なにか戒律とか大きなもの(個人を越えたもの)に身を捧げるというイメージが「規律」に込められています。
前に書いた「周囲の環境(風景)との一体化」の意識も混ざっている気がします。

次にポイントとなるのが、胴体を揺らさないというイメージの具体化です。
具体化というより比喩なんですが、ある夜に走っていて(わりと最初の頃です)ふと閃いたのが、「頭の大きなこけし人形」です。
本当はこけしじゃなくて、一言で言える近いモノを考えていたら思いついたので書いたのですが、本当はなにかといえば、例えば筒タイプのマーブルチョコの蓋に何かのキャラの顔(ミッキーでもドナルドでもなんでもいいです)がついたやつ、でしょうか。
何かのアニメかマンガにあったか、いや実際にあったかもですが、そのような筒の容器を横に向けて一振りすればキャラの顔の口から丸薬(ドラゴンボールでいう「仙豆」的な)が出てくるアレです。
そのイメージが何に対応するかといえば、
 キャラの顔 = 自分の頭
 筒状の容器 = 気道
です(実際は気道は喉から肺に達するまでに入り組んでいるはずですが、イメージではまっすぐ下に伸びるものであるとしています)。
先に書いたこけし人形の「頭が大きい」と書いたのは、このイメージに対応するからです。
それで大事なのは、走っている間にこのこけし人形が「静止している」というイメージです。
身体の呼吸に関わる部位はほとんど揺れずブレもなく静止していて、その他の身体部位が身体全体を前に運んでいる
このイメージがうまくいくと、けっこう(ランニングにしては)スピードを出して走っていても呼吸をほとんど乱すことなく走ることができる。

そう、今はタイムは全然気にしていなくて(だいいち走る前後の時間を把握していない)、走る距離ももちろん知らなくて、ただ「呼吸を乱さない」ように走ることを心掛けています。
走り始めてから戻ってくるまでほとんど呼吸の速さは変わっていなくて、戻ってきて足を止めた時にはじめて「ぜいぜい」と息をする。
あまり考えていませんが、それがいいような気がしています。


本記事では触れられませんでしたが、今日会社で読んだ平尾氏のコラム(和歩のきっかけはこのコラムです)が「夜走り」のちょうど今の時期に考えるべきテーマだと思われるので、リンクだけ貼っておきます。
次にこのことについて書きましょう。たぶん。www.mishimaga.com