human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

生活の立ち上げ/なぜ花巻か?

しばらくこの話題の記事が続きそうなのでタグ「生活立ち上げ@花巻」を作りました。

去年の秋に京都に引っ越した時(そういや一年も住んでなかったですね…)は家具やら家電やらは足りていたので、「生活の立ち上げ」は習慣作りとか、つまり主には何をするかを指していました。
今回の花巻ではその手前の、ものを揃えるところからのスタートとなります。

あれが要る、これを買わなきゃとあちこちの店を駆け回っているうちに一日が終わります。
昨日は車が手に入って、余計に時間が経つのが早くなりました。

生活の立ち上げ経過を書きたいと思うのは記録のためよりは、ちゃんと考えてものを買って部屋をつくっていきたいからで、店でその場の勢いで(「便利そうだから」「何かに使えるかも」)余計なものを買わないようにしたい。
便利さ*1はそれほど求めていないし、新しさも求めていません。
後者でいえば、貸家が築30年の木造平屋で、和室の畳は張り替えたばかりですが(実はこれが決め手だったりします。畳の匂いは旅の風情がある)、ほかは内装も古めで設備もローテク*2です。

もともとの部屋の内装に合った家具を揃えていくが、なるべくものを増やさない。
家の静かな立地を存分に味わうために、ノイズの少ないものを買う(あるいはノイズが目立たないレイアウトを考える)。

この2つを生活立ち上げの方針とし、ずっと家にいたくなる*3ような部屋づくりをしていきます。

 × × ×

なぜ花巻に来たのかについて、忘れないうちに書いておきます。

司書資格をとると前に書きましたが、夏に富士大学で司書資格をとるための短期集中講座があって、それを受けようとしています。
短期といっても2ヶ月近くあったと思いますが、その間は週休1日で朝から夕方まで講義尽くしです。
資格を取りにくるだけなら大学が斡旋する下宿やホテルがあるのですが、今は仕事をしていないし定住地もないので「せっかくだからしばらく住んでみよう」と思ったのです。
雪国暮らしも一度経験してみたいと思っていました*4

集中講座の申し込み締め切りが6月末なので、それまでに作文を書いて大学に(もう近場なので)直接提出しに行きます。
申し込み数が定員より多ければ選考があり、1週間ほどで通知が来るはずです。

と何げなく書きましたが、お気づきの方は鋭い。

大事なところは「受講できるかどうかが決まる前に引っ越してきた」ことです
選考に落ちたら来年にならないと受講できません。
そうなってしまったら? その時に考える。
そもそも講座を受けることになって、講義が終わってからどうするかも考えていません。

というわけで生活を質の高いものにすべく、立ち上げをゆっくり丁寧に進めていくことを今は第一に考えています。

*1:身体性を鈍らせる便利さにはあまり手を出さないようにしたいです。車はもう必要悪ですね。なんとか車のボディを自分の身体と思えるように運転に慣れていきたいです。

*2:給湯器に温度調節器がついてないとか。洗面台が洗い場と下の収納だけで鏡と上の収納がない(マンションによくあるコミコミの洗面台ではない)ことには鍵をもらってから気付いて驚きましたが、洗い場の上が窓で朝日が明るく、これはこれでよい感じです。うがい用コップの色を「クラシック」(透明な茶色)にしたら絶妙にフィットする、シンプルでレトロな洗面所です。

*3:身体に不都合がなければずっと本を読んでいたい。不都合が出やすい(主に首)のでそうはいきませんが。

*4:雪国暮らしへの憧れとはちょっと違って、「雪国暮らしの人に対する魅力」が僕をして経験に向かわせたという感じです。ある人のことをもっと知りたいと思った時に、その人が経験してきたことを追体験してみることはその一つの手段です。前↓にそんなことをちょっと書いた気がします。 cheechoff.hatenadiary.jp