human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

「苔バム」作成、地道の第十四歩

cheechoff.hatenadiary.jp

今日は前↑に書いた通り、山頭火の日記を読みに図書館へ行きました。
前回見つけて今日読み始めたのは日記の原本ではなく、注釈や解説の入ったこの本↓です。

山頭火・放浪の旅

山頭火・放浪の旅

こまめに通って読み進めていきます。

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今日は上の山頭火の本を読む時間があまりなかったんですが、それはその本を手に取る前に他の棚をぶらついていて、ステキな本を見つけてしまったからです。

胞子文学名作選

胞子文学名作選

背表紙の訳の分からなさに惹かれて手に取り、ステキな装幀にまた惹かれ、著者は誰かと探すと「田中美穂/編」とあり、見覚えのある人だと思って*1ぱらぱらめくってみると、なんかページがいろいろすごいことになっている。
どうやら「胞子」にまつわる文章を集めたものらしく、最初の手書きの詩(永瀬清子「苔について」)を読んで「手書きは味があるなあ。読めない字もまあいいかと思える」と思い、その次の書き手が小川洋子氏で「おお!」となって*2、読み始めたら止まらなくなって立ち読みで最後まで読み(小川洋子『原稿零枚日記』の抜粋)、なんだか陶然となって、読むか分からないけどとにかく借りようと思って借りてしまいました。

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苔は前から好きで、いつ好きになったかはよく覚えていませんが(でもそう昔でもないと思う)、『蟲師』(漆原友紀)の1巻第1話「緑の座」で光酒が撒かれたあとにできた一面の苔を見た時にそのつやつやしっとりもふもふ感を丹念に想像して「俺も裸足でこの上歩きたい!っていうか庭一面苔に覆われた家に住みたい!」と思ったことは覚えています。
今期の京都山道歩きでもちょこちょこ苔の写真を撮っているんですが、今日のこの本との出会いを記念して、苔のアルバム「こけばむ」をFacebookに作りました(こんな感じ↓)。

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実は京都へ引っ越してきた少し後にこっそりmixiを閉じてFacebookを始めたんですが、「こっそり」なのはどうせブログを書く以外に何もやらないと思ったからで(ではなぜ始めたのか)、それがここにきて「こけばむ」作成と相成ったので周知のために「こっそり」をおしまいにしました。
Facebookには既に本ブログの更新ログを上げているんですが、ブログからFacebookへのリンクづけはなんとなくまだいいかなと思うので、ここに書いたことは旧知の方々に宛てたものになります(Facebookには実名で登録しているので)。

ブログに載せてきた苔系の写真を集めただけですが、まとめてみるとなかなか壮観です。
興味があればどうぞ。
今後も山歩きで苔に出会うはずなので更新していくと思います。

蟲師(1) (アフタヌーンコミックス)

蟲師(1) (アフタヌーンコミックス)

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夜にプールへ行く前に高野川沿いを一本歯で歩いてきました。
日が暮れるのが早いとこういうスケジュールが可能になります*3
今日は、うーん、だいぶ慣れてきたな、という感じですかね。
特に考察はありません…今日はあまり何も考えずに歩いていました。

ただ、つい最近「消音用にゴムをつける」と書いたところですが、今日(歩く前に)思ったのは「歯底が削れて丸まっているからこそ歩行がスムーズにいく面もあるんじゃないか」ということで、また硬い地面を歩いて鳴る音は歩き方次第である程度軽減できるはずだとも思ったので、ゴムをつけず裸木のままでいく可能性も残しておこうと思いました。

いや、決して買いに行くのが面倒とか、そういうわけでは…

*1:朝日新聞で書評書いてた人じゃないかと思って今調べたんですが、同姓同名で別の人みたいですね。でも年齢まで一緒って…まさか同じ人なのかな。

*2:何冊か読んだことがあり、今現在積ん読も何冊かあります。読んだ中では『猫を抱いて象と泳ぐ』が好きですね。ヒロインにイメージぴったりの人が会社にいて、その人と話す時にイメージが先行してしまって困った時期がありました。

*3:泳いだ後に夕食を食べるのであまり遅いと大変なのです。今日も食べ始めが23時前で結構遅くはなりましたが…