human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

とんびに敗北/ピザパン・シンドローム

区役所で手続きをした帰りの話。


カナート洛北でもちもちピザパンを買って高野川の河川敷を下りながら食べていたら、3口食べたところでとんびにピザパンをかっさらわれました。
川の上空をくるくる旋回しているのは風景として眺めていたし、「ぴゅるるる」と鳴いていたのでそれがとんびであることも認識していたのですが、ピザパンを奪われる瞬間までその可能性に思い至りませんでした。

僕の体に全く触れずに、体の前で右手に持っていたパンを足で蹴飛ばして(掴み損ねたのでしょう)川に落とし、再び旋回して川に落ちたパンを掴んで空へ去っていきました。
全く油断していてパンを蹴飛ばされる瞬間まで気配に気付けませんでした。
川べりは長閑そのものだったしなあ。。

昼食後間もない間食だったのでお腹はあまり空いていなかったのですが、ピザパンを食べ始めて「胃がピザパンの形になった」ところで当のピザパンが消失してしまったので、埋め合わせに買ったメロンパンでは満たされない独特の飢餓感(「ピザパン・シンドローム」と命名しました。なんか空飛ぶ少年のアレに似てますね)にしばらく苦しみました。

勝負は始まった瞬間に負けた、というか負けてから勝負があった(瞬間的に始まって終った)ことに気付いたというこの体たらく。
戦後70年の日本の平和を享受してきた代償と言えるでしょう(大袈裟)。


胃はしばらくピザパンを欲することを止めなさそうなので、近いうちにリベンジします。
気配を察していれば彼らは近づいてこないハズです(そういえばパンを奪取する降下の前に一度僕の頭の上を様子見で通り過ぎていましたが、あの時点で警戒していれば「本番」は決行されなかったと思われます)。

勝負は「不戦勝」か「瞬間的敗北」か、二つに一つです。