human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

「三すくみ」か「三方一両損」か

身体の話です。

前に、首と腕と脚の痛みが調和しているかもしれない、と書きました。
繰り返しですが、首は肩凝りとセットで主にデスクワーク起因。
腕の痛みは肩凝りを治そうとして昨年末に始めた逆立ちが原因。
そして脚(具体的にはふくらはぎと腱)は最近始めた「夜走り」が原因です。

痛む箇所が複数あると痛みの一つひとつは和らぐ、という経験則があります。
痛みは精神的な要素もあるので、意識が分散されるからかもしれません。
「痛いの痛いの飛んで行け」の魔法で、飛んで行く痛みもあるにはあります。
それと似た要領ですが、同時に痛むこの「3」という数が丁度良いなと思っています。

何かあるだろう、と考えて最初に「三すくみ」を思いつきました。
あれは蛇と蛙と…なめくじ? かたつむり? ちょっと忘れましたが、
3人がグーチョキパーで「あいこ」と同じで、対立的な場が一度固まるわけです。
ただこれは硬直的であり一触即発的でもあり、あまりよいニュアンスではありません。

うんうん考えて、内田樹氏がよく喩えに使う「三方一両損」を閃きました。
たしか対立する二人(泥棒と…板前?)に坊さんが仲介に入り、大団円を迎える話。
要諦は坊さんが「三人が同じように損をする」提案でその場をまとめた点です。
「痛み分け」によって、三人は血を分けた兄弟のような関係になる。

身体の話に当てはめるのが難しいけど、こっちの方がいいなと思いました。
難しいというのは、ひとつ「痛み分け」が文字通りのようでよく分からない点ですね。
しかし、首と腕と脚の痛みが「固めの杯」を交わして、何らかの昇華を経るのです。
…結束して痛まれたりするとたまらんですね。うーん、何が起こるのか。。

今週も毎日走りましたが、身体の調子はぼちぼちです。全体的にも。