human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

天狗下駄のこと(1)

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遠いまえおき

ラグを買い替えました。
前のラグは6年前に買いましたが、近年化学繊維が粉末化しつつありました。
そういうものなのかもしれませんが、まあ少し困ってはいました。
そのような事情で、オープンシェルフを通販で買うついでに買ったのでした。

オープンシェルフを買ったのは、本が溢れてきたからです。
週末ごとに数冊増え、帰郷ごとに数十冊増える生活のせいです。
読むペースより明らかに早く増えていますが、それはもう仕方がない。
次は雑誌等も並べたいなとの思惑により、内枠が高いシェルフを選びました。

写真はラグ入れ替え中の本棚まわりを撮ったものです。
シェルフはバラで分かれているので、設置の組み合わせに自由度があります。
仮決めですが、ソファのサイドテーブルにもなるように設置してみました。
テーブルマットやジャージやくず入れなど、色々置けるようになりました。

下駄の話

その「色々」の一つに妙なものが見えていて、まあ下駄なわけですね。
背景などは昔の記事を参照頂くとして、下駄に関する近況を書いてみます。
部屋で天狗下駄(一本歯ともいう)を履く生活を始めてちょうど3年が経ちました。
いろいろ上達したのですが、もちろん「上達て何やねん」という話もあります。

元々が訳の分からない理由(しかも忘れた)で始めたので、行き当たりばったりです。
途中で「習慣の影響力の強さをみる実験」になると思い付いた気もします。
どんな馬鹿げたことであれ、いつもやってれば習慣化してしまう、ということ。
その実験としては大成功で、今や下駄を履かずして落ち着いて台所に立てない(笑)

下駄を履いてこなせる所作に応じて熟練度を設定することも考えました。
あるいは段位認定、とか。
そろばん六級(小学生時)で威張れるほどの人間なので、個人的には面白い。
ちなみにそろばんは八級くらいから、昇級試験では机の下で電卓を打っていました。

所作としては、経験上思い付くものとして以下のようなものがあります。

 ◎野菜を切る等の包丁作業
 ◎食器洗いや米とぎなど炊事全般
 ◎支え無しでの下駄の脱ぎ履き
 ◎シンク下等でのしゃがんでの作業(内股で)
 ○ステップを踏む
 ○着替え(特にズボンの着脱)
 △洗顔
 ×目薬をさす

突っ込み所満載ですが、まあ下にいくほど難易度が上がります。
頭に振った◎○△×は、現時点での僕の力量を示しています。
洗顔は今年に入ったくらいから、片足を前に出せば出来るようになりました。
目薬は、まだ成功したことがありません(使用頻度が低いので上達しない)。

何を目指すのか、といえば、当然ですが知りません。
履き始めて何か変わったか、といえば、いろいろ変わったような気もします。
目に見える変化では、指の形が変わりました。
人差し指(あれ、足でも?)の第二関節が膨らみ、鼻緒にフィットするように。

意識の変化で一つ気付くのは、歩くことに対する認識でしょうか。
人が歩くのは足を踏み出すからでなく、前に傾くからだと実感から思います。
一本歯の下駄を履いているとわずかな傾きで前後にふらふらします。
ですから下駄での歩き始めは、ほんのちょいっと前に踏み込めばいい。

目指すというか、あまり積極的ではないですが、山登りしてみたいとは思います。
修験者みたいですが、その精神として修行も好きなので、まあアリかなと。
ただ一度外で履くと部屋で履きにくくなる懸念が、二の足を踏ませています。
それでもう一足買おうとしましたが、諸事情で叶わず、そのまま今に至ります。

現在動的なトピックは上記の「ステップを踏む」ですが、これはまたの機会に。