human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

危険社会の現実主義的頽廃と形而上的リスクヘッジ

社会が階級社会から危険社会へと移行するとき、共有という関係の質も変わり始める。 (…) 階級社会の発展力は、平等という理想とつねにかかわっている。(…)しかし、危険社会においては、このような価値体系は見られない。危険社会の基礎となり、社会を動…

GRAVITY LOVERS(後)

えーと、前半の内容はさておき、早速本題に入ります。まず、件の動画を貼ります。 以下の話は、動画HP中に書いた文章と重複する部分もあります。 これは月一で通う近所のジムで撮ったものです。 いつもそういう動画は古本屋のインスタアカウントにアップする…

GRAVITY LOVERS(前)

ちょっとしたきっかけがあって、 テグジュペリの『人間の土地』を五年ぶりに読み返していて、 童話でも小説でもなく、おそらく体験記だと思うのですが、 つまりジャンル的にはドキュメンタリーと言えなくもないはずですが、 そうだとすれば、この本の哲学と…

危険社会の自己言及とシステム的孤独について

『危険社会』(ウルリヒ・ベック)を最近読み始めました。危険社会: 新しい近代への道 (叢書・ウニベルシタス)作者:ウルリヒ ベック法政大学出版局Amazon読もうと思ったきっかけ(最後にちょっと触れるつもり)はだいぶ前にあって、 しばらく前にテンポラリ…