human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

毎日新聞(1/26 日)と「宇宙空間の豚さんたち」

面白い哲学書においては、論題が抽象的でも、その議論が日常生活と有機的にリンクされています。僕の思う「有機的に」というのは、生活のこまごまとしたことに対する認識を変えたり、些事が新たな意味を獲得したり、あるいは哲学(的思考)そのものが生活の…

脳化社会における庶民の「抽象的土着」について

あるいは本題の5倍以上は長いまえおき 理解よりも前、それを目指す考察よりも前の、興味の段階にある状態が、 なにごとかを指し示すことがある。「普遍に至る個性」は、その個性が社会にもまれて生活している限りにおいて、 いわゆる個性的な人物でなくとも…

毎日新聞(1/19 日)

今週も、日曜版を読んで考えたこと。 1. 俳句を一つ取り上げて、何がしかのコメントを述べる小欄。 その小欄において評者は、交番前につくられた雪だるまを描写した一句に対して誰がその雪だるまを作ったのか、と想像を膨らませる。 近所の子どもだろうか、…

毎日新聞(1/12 日)

なにか、習慣的なことがらに関連して書こうと思った時に、それを書くこと自体が習慣になるかどうかを、書く前から考えてしまいます。 その「先読み思考」が、習慣化できないのなら書く意味はない、という判断材料になってしまうのは、よくない。やってみたい…

ゆくとしくるとし '19→'20 2

去年の、つまり先の年末年始の「ゆくくる」を読み返していました。 よくもこれだけの量を書けるなあ、というくらいの長文でした。 1から5まであります。cheechoff.hatenadiary.jpはっきりとは書いていませんが、その時の自分の状況が文章の雰囲気としてよく…

まったりと年越し

今年も紅白見ました。AKB系列の、なんたら坂か忘れましたが「不協和音」という曲が、曲はいいなと思ったんですが、君らそんな大勢で歌う曲ではないだろう、と思いました。日本語には建前と本音という裏表の性質があって、それぞれが実質を備えて補完し合うこ…