human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

三度目の旅は軽四で

というわけで明日から岩手発の車旅です。 学生時代のチャリ旅(大阪〜北海道)、去年の歩き旅(四国遍路)に続いて、とうとう車でもやることになりました。 旅行というよりは、やはり旅ですね。モチベーションからいって。デラシネ・フットワークを活かして…

愚かさと愛、ねじれ、ちいさな問題

『戦中派不戦日記』(山田風太郎)を読了。 橋本治氏の解説から2つ抜粋しておく。 太字は本文中傍点部。 昭和十七年の春は、こうして軍需工場で働きながら医学校進学を目指すことになる。受験勉強は全くしていない。医者になるということは、一人で飛び出し…

自主コース作成、綱渡りの極意、漢方クライマー

手首と指を痛めているが、相変わらず週3で壁を登っている。 その内容が、現状なりに変化している。左手を突っ張る登り方ができない。 よって、もっぱら引き上げる動作主体になる。 またホールドに飛びつく(ランジ)こともしない。 キャッチ直後に自重が手…

積極的消極主義

「先程きみは驚くほどはっきりと、ぼくのことを消極主義者だといったね。でも、それには二種類あるんだ。消極的消極主義、これはヴァルターのもので、それと積極的消極主義!」 「なんなのよ、積極的消極主義って?」と、クラリセは好奇心に駆られて尋ねた。…

『14歳のバベル』(暖あやこ)を読む

ちょっとした縁があり、『14歳のバベル』(暖あやこ)を読んだ。 SIMは途中からSF度が増してきたので魔法都市ゴドランド。 原曲はごちゃごちゃしているが、頭の中でBGMを流すので「実際」はシンプル。 以下、思ったことをちょっと書いてみます。 (SIM : S…

九条と自衛隊、思想のオーソドクシー、手続きのまっとうさ

『さようなら、ゴジラたち』の「戦後から遠く離れて」の章を読む。 憲法改正手続き法案が衆議院を通った頃の、憲法九条論。『九条どうでしょう』(内田樹ほか)は前に読んだ。 加藤氏はこの本所収の内田樹の主張にほぼ賛成している。 (以下、いろいろ混ざっ…

「あれは想像です」、TVピープル、道路地図

土曜日の昼過ぎに呼び鈴が鳴る。 戸を開けると佇む女性。 日蓮宗の分派の勧誘。 歴史の遺物だと思っていたが。「キリスト教の、あの…シト…」 「ああ、エホバのことですか?」 「そうです。あれに比べると、規模は小さいようですね」 「あれは想像ですから」…

身をやつす、苦労の「言い値買い」、Y.Kのこと

朝食時に『小説修業』(小島信夫、保坂和志)を読み始める。 ハシモト氏の「貧乏は正しい!」シリーズはこの後になりそう。週に一度の洗濯は朝起きて食器を洗う前に洗濯機のボタンを押す。 1時間の暖気なし乾燥「風乾燥」を含めて、朝食を終える前にブザーが…

原発神話と小商い、精神の貧乏性

『小商いのすすめ』(平川克美)を読む。 SIMは村松健「北帰行、ついておいで」。 汎用性の高い一曲。小説以外の、思考を巡らせる本でよく流す。「経済成長から縮小均衡へ」の章で、橋本治氏の本の引用がある。 自分も全巻持っている『貧乏は正しい!』の初…

10日目:護摩、地産地消、おにぎらず 2017.3.10

朝の6時10分前、宿坊のロビーに行くとフランス人Jack翁が待っている。"Good morning."「オハヨゴザイマス」お互いが気遣って言語がひっくり返る。5分前に住職が早足でやってきて、立ち止まりもせずに「ではお堂へ参ります」と案内を始める。「あの、まだ1人…