human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『プラグマティズム』再読(1)

プラグマティズムはあらゆる学説の角ばったところを取り除き、それをしなやかなものに矯め直して、それぞれの学説を互いに円滑に働かせようとする。本質的に新しいものではないのであるから、それは古来のあまたの哲学的傾向とよく調和する。例えば、つねに…

八、お手つき課長(42.馬鹿な)

「きたっ、イノシカチョーだ」 「君、それウマじゃない?」 「馬鹿な、これじゃウマシカチョーになっちまう」 「まあ大目に見てやろう、チョー馬鹿は君にぴったりの役だからな」 1 頭21 インキ41 金61 家81 礼儀 2 緑22 怒り42 馬鹿な62 可愛い82 狭い 3 水2…

七、ヒワイ談義未遂(14.冷たい)

「Xってさ、卑猥だよね」 「は?」 「いや、非Yだからさ」 「は?」 1 頭21 インキ41 金61 家81 礼儀 2 緑22 怒り42 馬鹿な62 可愛い82 狭い 3 水23 針43 ノート63 ガラス83 兄弟 4 歌う24 泳ぐ44 軽蔑する64 争う84 怖がる 5 死25 旅行45 指65 毛皮85 鶴 6 …

「西へ行ったひと」の歌 - 『モ・無』を読んで(2-1)

西行の実生活について知られている事実は極めて少いが、彼の歌の姿がそのまま彼の生活の姿だったに相違ないとは、誰にも容易に考えられるところだ。天稟の倫理性と人生無常に関する沈痛な信念とを心中深く蔵して、凝滞を知らず、頽廃を知らず、俗にも僧にも…

『モオツァルト・無常ということ』(小林秀雄)を読んで(1)

『モオツァルト・無常ということ』(小林秀雄)を読了しました。モオツァルト・無常という事 (新潮文庫)作者: 小林秀雄出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1961/05/17メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 54回この商品を含むブログ (96件) を見る本書には戦前や…

鴨川が 浮かぶツバメの 雨宿り / 観自在…

雨降りの朝、寮のベランダの手すりでツバメたちがちっちと囀っていました。 × × ×今日は有休で部屋に居ずっぱりでしたが(橋本治『ぼくたちの近代史』を読了)、 午後に血走って見たくもないgoogle earth的航空写真を見てしまい、 (血走る=血迷う+先走る…

行き先不明のバスを見送る

一年ぶりくらいにウチダ氏ブログ(「内田樹の研究室」)をのぞきました。相変わらず更新が低頻度で、 日常的な思考はツイッターに呟かれていると思われますが、 数ヶ月前の投稿で長々と書かれた「いつもの話」を見つけました。いつもと同じなのはテーマのこ…

ルドルフ・シュタイナー × コリン・ウィルソン(0)

ながいまえおき(だけ) 「で、シュタイナー学校は?」 「人は育てるものじゃない。自ら育つものだ。それにどう手を貸すか、そういうことだろう。私は明日子をあの学校にやって本当によかったと思っているよ」 「だからああいうお嬢さんになったわけですね。…

六、今日も元気に(45.指)/「星の恋人」

切り落ちた 指は 挿し木にしてね 今日も元気に 洗濯をしてる 「星の恋人」(市川春子『虫と歌 - 市川春子作品集』) 1 頭21 インキ41 金61 家81 礼儀 2 緑22 怒り42 馬鹿な62 可愛い82 狭い 3 水23 針43 ノート63 ガラス83 兄弟 4 歌う24 泳ぐ44 軽蔑する64 …

魔女の味噌汁

「気分で野菜3,4種チョイスの週変わり味噌汁」習慣は相変わらず続いています。沸騰した赤い液体から白い泡が噴き出ています。 最初つくった時は「これは食い物か?」と疑うほどの衝撃でした。 この色は赤いカブのせいで(正式名は忘れた)、切るそばからまな…

五、パン屋襲撃(29.パン)

「我々にとってパン屋とはひとつの形而上学的存在である」 「じゃあ我々にとってのパンは一体何なんだい?」 「パンとはまさに我々のことであり、我々は我々によって自らを救い出さねばならない」 「なるほど、パンはパンセというわけだね」 1 頭21 インキ41…

四、機縁算(60 結婚する)

「ひとりでは 生きられないのも 芸のうち」と言われるが、 自立を目指すひたむきな努力はそれがある一線を超えると、 「一人では生きていけない能力」が決定的に損なわれてしまう。 結婚するという機縁現象の生起率はその能力と正の相関を持つ。 1 頭21 イン…