human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

確信と直観と、その関係について

読んでいる間、これは書いておかねば、と思った箇所。 小林 それからもう一つ、あなたは確信したことばかり書いていらっしゃいますね。自分の確信したことしか文章に書いていない。これは不思議なことなんですが、いまの学者は、確信したことなんか一言も書…

一(個)と全体(組織)について<併読リンク>

僕は学校を出て以来どこの組織にも属することなく一人でこつこつと生きて来たわけだけれど、その二十年ちょっとのあいだに身をもって学んだ事実がひとつだけある。それは「個人と組織が喧嘩をしたら、まず間違いなく組織のほうが勝つ」ということだ。(…)た…

一を知ること、集団について

小林 子供が一というのを知るのはいつとかを書いておられましたね。 岡 自然数の一を知るのは大体生後十八ヵ月と言ってよいと思います。それまで無意味に笑っていたのが、それを境にしてにこにこ笑うようになる。つまり肉体の振動ではなくなるのですね。そう…

「専門家」について(前)

というわけで、今日もVeloceで本を読んでおりました。 そんなそんな 先の土曜から読み始めた『人間の建設』(小林秀雄・岡潔)です。 そんなに厚くない文庫本で、一日で読了できると思いきや、そんなそんな。背表紙の紹介文が「有り体にいえば雑談である。」…

すべてが懺悔Fにならない

なみだがでたはなし 明日は友人の結婚式でした。何のぬかりもありませんでした。 習慣を重んじる僕は日曜に予定が入った場合もいつも通りの週末となるよう、 次の月曜の有休を、1週間前から申請していました。 (いつもは休む2日前に申請する習慣からすれ…

首凝り族の生活、GHOST LINE、リアル盤古幡

ここしばらく書いていなかった首の話を書こうと思います。首凝り解消に向けて試行錯誤を続けていますが、 興味深い体験があったのを期に、 ある程度治療?の方向が固まっ(てい)たこともあり、 とある計画を練るのも兼ねていろいろ書きます。 × × × (1)せいか…

「道」についてあれこれ

今週も先週(↓)に引き続き『狩人日記』(安野光雅)から、「道」の章を読んであれこれ書きました。 cheechoff.hatenadiary.jp書くうちにどんどん長くなってしまいましたが、本記事はいわば「連想集」です。 散漫な内容に「脈絡がある」ことを保証するのは、…

日本人における自然について

前の記事↓と繋がっている話ではあります。 cheechoff.hatenadiary.jpVeloceで読みながらメモしたことに、ちょっと加えて載せました。 筋を追って書けないのは力量不足です。+*+*+*日本人の造園術について。 自然を人工的に秩序立たしめるためには、自…