human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

人と会うこと

久しぶりに衣服を買いました。上着と靴を、古着屋で。 人と会う、と思うと身だしなみを整えたくなるらしい。そういえば、会おうと思って会いに行くのも久しぶりだ。 +*+*+* 自分の為と、人の為、の境目がよくわからなくなる。自分の為の中には、必ず幾…

虹を探す話

ときどき、目標を持った方がよいと思いました。 これは読んだ本そのまんまですが。生活を大切に、着実にと思い、効率や成果主義から距離をおいていますが、ときどき迷走することがある。 こだわりを持たずにいたいと強く思っているうちに、「こだわりを持た…

running disciplineと「こけし人形」について

「夜走り」の話です。走り始めてたぶん3週間と少しくらい経ちますが、なんとか続いています。 走らなかったのは台風が通過した夜だけ。 その日は夜には止んでいたのですが、「今日は無理だろう…」と思っていた気持ちを引きずってしまって出られませんでした…

無題5

傘の中にはリュックサックにクマのキーホルダ、そして密閉型の大きな赤いヘッドフォン。車通りの多い三叉路にかかる歩道橋の手前で、制服の女の子が前を歩いている。 歩道橋を渡れば桜並木(もちろんこの時期は青々と葉が茂る)の坂の先に高校があるから、ま…

「手間返し」と「脳の身体擬制」について

今日はVeloceで久しぶりに会社の人(一時期だけ同じ部署だった社長秘書氏)と遭遇し、話し込んでしまって調子が狂いました。 もちろん悪いことではないのですが、いつも土曜は二言しか喋らない(「ニラレバ炒めのご飯大盛りで」と「ブレンド(コーヒー)のL…

「走れば勝ち」について

毎晩走っているといろいろ考えることがでてきます。 いろいろと言ってもたぶん途中で挫折するので、本記事ではひとつだけ。 まず、ランニングと会社での仕事とは一貫性がないこと。当たり前といえば当たり前ですが、ランニングを除いた普段の生活と仕事とを…

五円財布について

短くしたいまえおき 洗濯機は寮に備え付けのものを使っています。 もちろん有料で、乾燥までやって一回で200円かかります。 5年以上使っているので既に自分で買うより高くついていますが、これに関しては最初から節約しない選択で(洗濯だけに…ふふ)、…

他者への越境について

この自覚は決して手放さない。 [151] 「……について語る」(parler de…)と「……に対して語りかける」(parler a…)という二つの動作の差異をレヴィナスは強調する。「について語る」とはある体系的な知への対象の還元(認識、了解、命名、所有)であり、「に…

肩を凝らない夢ばかり見る人の現実について

「カロリー計算をして食べ物に気をつけて、毎晩一時間ずつ歩いてたんだ。でも全然体重が変わらなくて変だなーと思ったけど、そのまましばらく続けてたら、三ヵ月を過ぎたあたりで急にするすると落ち始めて、一週間位で学生時代の体重に戻ったよ」 それを聞い…

「三すくみ」か「三方一両損」か

身体の話です。前に、首と腕と脚の痛みが調和しているかもしれない、と書きました。 繰り返しですが、首は肩凝りとセットで主にデスクワーク起因。 腕の痛みは肩凝りを治そうとして昨年末に始めた逆立ちが原因。 そして脚(具体的にはふくらはぎと腱)は最近…

それぞれの生き方

Macの書類フォルダを整理していたら、古い文章がいくつか出てきた。 2つ前の記事もそうだが、当時はあまりに私的な出来事で公開が憚られた。 今はもう時効で、というかぼかして書いていて事情は自分以外には分からない。 時々そういう文章を公開したくなる…

『里山資本主義』(藻谷浩介)を読む

書評ではもちろんなく、私的なメモです。毎週土曜BookOffに通って、今日初めて藻谷氏のこの本を108円棚で見つけました。 発刊当初は朝日の書評欄や著名人のツイッタなどで話題になっていた。 早速買って、しかしそのままVeloceで読もうとした時に、最初は躊…

冷蔵庫の音

『キッチン』(吉本ばなな)をかつての同僚M氏に借りて読んだ時に書きました。+*+*+*2012/05/06 00:49 ふと思いついて台所で本を読んでみた。 正座をしたくなって、でもテーブルを出してしまい、 リビングでは落ち着いてできないなあと、 あれ、キッチ…

「底なしの感覚」のこと

どうやら人々は僕らのために、そこにある無蓋の用水溜を危険視しているらしかった、その底の泥に溺れて死んだ少年のことを思い出して。扉の後ろには、僕らのいわゆる千年も前から動かない水が眠っていた。溜り水の話を聞くと僕らはいつもその水を思い出した…

「接戦の感覚」について

平尾 こうなったらチャンスが生まれるんじゃないかと瞬時の判断でプレーを選択して、結果としてチャンスとなっている。このチャンスを察知できるというのは、知識ではないんです。実際にグラウンドに出てプレーをしていないと感覚が研ぎ澄まされていかないも…

「夜走り」経過報告2 - 疲労バランスと「姿勢」の話

どうも過渡期のようなので今書けることを書いておきます。 (ちなみに会社のGWは来月なのでこの時期はふつうに仕事してます)まず先々週末にいきなり走り始めたのでさぞや足も痛かろうと思いきや、 身体の中で「一番つらい(疲労が大きい)」部分は足ではあ…

「夜走り」経過報告

走り始めて1週間ちょっと、の経過報告です。先週は結局毎日走りました。 夜、部屋を出るまでが億劫でも、夜風に当たると走る気になる。 また翌日に響く筋肉痛はなく、足が張っていると思う程度です。 張りは蓄積されているようで、でも走れているのでまだ大…

「体験に基づく頻度」について

「確率」にはいくつかの意味がある。一つは長期的に見た相対頻度である。「この一セント硬貨の表が出る確率は〇・五である」と言えば、一〇〇回投げると五〇回表が出るという意味だ。これとはべつに、単一の事象の結果に対する主観的な確信という意味もある…

無題4

橋の下で、川が大きな音をたてている。 開いた堰を通って水が落下して、小さな人工の滝になっている場所だ。幹線道路から一本入った道沿いで日中も静かだが、音としての川の存在はあまり感じられない。いまは車がいないからだ。 虫の鳴き声はきこえず、風の…