human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

2014-08-31から1日間の記事一覧

贅沢について

贅沢は相対的なものなのだと、あらためて気付きました。僕は食品を買う時に、グラム単価を計算する癖があります。 学生時代に「質より量」を熱心に実践していた名残りです。 肉に限らずドレッシングや菓子類にまでやるので執拗です。 今はさすがに安さの追求…

音感と感受性について

音感が鋭い人は、繊細な人であるようなイメージがあります。 ピッチの微妙な変化に気付ける、外れた音につられない。 音に対して繊細だと、感覚全般においても繊細である。 と言い切ると「本当だろうか?」と思うが、どこまで本当だろう?「雨音が不協和音だ…

変化のこと(3)-焼き魚と箸捌きの弁証法-

「カレイの発掘調査」の話です。少し前に『東海レトロスペクティブ』(野口芽衣)を読みました。 タイトルに惹かれて(京都…)、読んでみると考古学のマンガでした。 「モノはずっと残るんだ」という悠久ロマンが爽やかに感じられました。 調査には発掘だけ…