human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

free dialogue in vivo 2

動きへの問いを生への問いに結びつける;

脳の先手。
頭が動きを想定し、身体がそれに追従する。
再現できれば良し、違えば問いを立てる。
想定は妥当か?
進路に対しての動き、身体に対しての動き。
進路に適っても、身体が対応し切れなければ再考。
身体がさばけても、進路に対して不自然なら再考。
想定通りに身体が動き、進路を遂げる。
脳と身体の対話がひとつ、立証される;

身体の先手。
動きを頭で想定せずに徒手で進路を行く。
思わぬ失敗と、思わぬ成功。
失敗は納得を呼び、成功は驚きを呼ぶ。
納得は頭の想定を再開させる。
驚きは対話の提案を生む。
元は身体の無言の提案;

身体は無数の提案を成す。
脳はそのごく一部のみ解する。
身体は対話を求めてはいない。
脳は必要最低限で済ませる。
一挙一動を膨大な検討で細分化はできない。
経験と、習慣に基づいた自然が、対話を最小限に留める。
動きの質を変えるには、最小限からかさ上げせねばならない。
同時に細分化で動きの流れを澱ませてはならない。
気にしつつ、気にしない。
脳のダブルバインド
身体はそれを待っている。
脳が主導権を緩める時を;