human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

大文字山〜如意ヶ岳〜浜大津with一本歯、さてと

以下は昨日の話なんですが、昨日はやること終えて帰ってきて夕食を作って食べたら泥のように眠れそうだったので(別の記事に書きますがこれは機だと思ったのです)、出だしの数行だけ書いて寝てしまいました。

 × × ×

今日は前↓に歩いたのと同じコースを歩きました。
その時はまさかこの道を天狗下駄で歩けるとは思いもしなかったことでしょう。
3ヶ月で成長したものです。
如意ヶ嶽薬師坊に弟子入りできるでしょうか。

cheechoff.hatenadiary.jp

前日より起床が遅れたのでスタートも遅れ、大文字山登山口で下駄を履いたのが11時前で、そこから道草を食わずに進んで14時過ぎに小関峠ハイキングコース入口に着き(つまり自然道から車道に出てきた)、浜大津駅には14:45に到着しました*1
前に靴で歩いた時は半日がかりだった記憶があったので意外にあっけないなと感じたんですが、当時の記事を読み返すとよほど道草を食っていたようですね。

峠なのでアップダウンが激しくて、登りは淡々と一歩を重ねるだけなので問題ないんですが、下りが大変でした。
先日の大文字山下りの記事にも書きましたが「詰んでる感」が、具体的にいえばどう足を踏み込んでもこけるかひねるかしか想像できないような凸凹の斜面が、しかも今回の峠越えではどこまでも続きそうに思われる斜面が何ヶ所もあって、(もちろん窮余の策としてスポーツサンダルも持っているんですが)しばし気を鎮めた後に腹を括って下りました。
まあどういう状況でもたいていはなんとかなるもので、何度か斜面に手を付きましたがこけることはありませんでした。

いやあ今日の行程は自然道歩行のたいへんよい訓練になりました。
雨がほとんど間をおかずしとしとと降り続けていたのも行程の難しさをかさ上げしました。
ぬかるみの脅威は今までで一番身にしみたんですが(10cmくらいの歯がすっぽりはまって台の底部まで泥に触れたのは初めてです)、この点において得られた教訓は「ぬかるみがあっても正規の道を堂々と通るべし」です。
つまり正規の山道というのは数知れない登山者が踏み固め続けることで「自然に」形成されるわけですが、そういう道でぬかるんで足跡に泥水が溜まっている箇所があるとついつい避けてその横を通ろうとします。が、「その横」はまさに新雪がごとく人に踏まれたことのない腐葉土で、踏むとぬかるみよりもはるかに沈みます。一方のぬかるみはもともと踏み固められているから、意外に表面のすぐ下はしっかりしているものです。見た目で判断してはいけません。


さて、足の疲労に関しては、まず峠越えの後に市街地を歩いていて右足の土踏まずがピリピリするという事態が生じました。
これは初めてのことで、いったんピリピリし始めるとだんだん強くなっていくようで不安だったんですが、休憩したらなんともなくなったようでした。
山道ではあまり休憩できなかったので(雨だったし、座り込める場所なんてそうそうありません)、ぶっ続けで歩くとそうなるのかもしれません。

あとは、その日は浜大津から三条まで電車で移動したのちBookOffで一時間ほど立ち読みしてから(もちろんスポーツサンダルで)30分ほど鴨川沿いを歩いて帰りました。
靴やサンダルでの歩き方が一本歯に近づいてきたなあと昨日の夕方歩いていて思ったんですが、家までの歩きもその後のプールも足はまあそれなりの疲労だなあという感じでした(でも平泳ぎもクロールでさえもスピードがいつもより出なかったのでよほど全身が疲れてたのでしょう)。
その翌日の今日はふくらはぎが大変な痛みようで一歩歩くごとに痛いんですが、これは動かし始めると引いていく痛みのようで、脚絆も巻けば心配なかろうと思います。
…心配ないと言いつつ今こうやってコタツに座って書いていてふと立ち上がって歩くとほんとうに心配なくらい痛いんですが、この心配は「毎日ひたすら歩く生活サイクル」に入るまで解消されないもので、この点は頭でしっかり認識しておくしかありません

そうだ、右足親指のタコですが、付け焼き刃のテーピング(ピップエレキバンの粘着シート)を昨日つけて行ったんですが大文字山の山頂で既に紙くずのようにくしゃくしゃに丸まっていたのでそこからは何もなしで歩きましたが、途中ヒリヒリを感じることもありながらそれほど大した痛みはなく悪化もしませんでした。
そしてそのタコは左足親指の同じ箇所に発生しました…。
まあ疑問は減ったし順当なところでもあって、というのも履き方や鼻緒の長さが合ってないせいではなくて、指の皮が厚くなるのを待つしかないような気がするのです。
外れないようなテーピングとかもう少し工夫は考えてみますが、そういう覚悟もしておかねばと思っています。

ところで鼻緒といえば「親指と人差し指の間が痛くなる」とか「鼻緒の締め付けで親指(人差し指)の付け根が痛くなる」とかありそうなものですが、下駄が鼻緒タイプのサンダルと違うのは指で踏ん張って履くところにあって、要は下駄を踏み込む時だけ足と下駄が密着する程度に鼻緒の長さを調節すれば「鼻緒が指を締め続ける」ことはないわけです。
僕の場合は一日歩いて人差し指の付け根に鼻緒の跡が赤く残りますが、触れて多少ヒリヒリはすれどもそれほど痛いと感じたことはありません。

 × × ×

一つ前の記事に書いた「旅の前の心配事」のうち下駄に関することは、もう大丈夫だという境地に達しました。
行く前に判断できる種類の心配はすべて解消された、ということです。

あとは旅にいるものを揃えて、出発日を決めるだけですね。
四国はこちらより少し暖かいようですが、気候と相談です。

*1:街中を下駄で歩くのもだんだんと慣れてきました(家から離れるとわりと平気ですね)。商店街の交差点を横切る時におばさん連に「なんだなんだ」という目でじろじろ見られましたが。