human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

クラシック事始/「格付け」のあの曲/ 餓狼伝説の…?

今日はTSUTAYAへクラシックのCDを借りに行きました。

中学生で吹奏楽部に入った時に「管楽器の中でサックスだけがオーケストラに入らない」と知って以来ずーっと「食わず嫌い」をしていて、久石譲ジブリ映画で有名な曲がいくつもあります)以外はクラシックを好きでは全く聴いてこなかったんですが、今年の5月くらいだったかに小林秀雄の『モオツァルト・無常という事』の「モオツァルト」を読んで、「小林氏にここまで書かしめるモーツァルトの曲とはどういうものだろう」と興味が湧いたのでした。

とりあえず最初やしオムニバスで色々聴こうと思い、以下の2セットを借りました。

クラシック ベスト103 オン・ムービー

クラシック ベスト103 オン・ムービー

  • アーティスト: オムニバス(クラシック),グレゴリアン・フェスティバル・クワイヤー,ヒビリ(ナリラ・ナックハタス),クワイヤー・オブ・セント・ピーターズブルク・コンサルバトリー,プラッシュチャック(イゴール),フェドロフ(アディル),トリビシ交響楽団,ボルクヴァゼ(エリソ),セント・ピータースブルク室内管弦楽団,セント・ピータースブルク・ミュージカル・シアター’ザゼルカルイェ’チェンバー,ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2006/02/22
  • メディア: CD
  • クリック: 8回
  • この商品を含むブログ (1件) を見る
どこかで聴いたクラシック モーツァルト・ベスト101

どこかで聴いたクラシック モーツァルト・ベスト101

上の映画クラシック103曲の方ですが、Amazonでは曲紹介しかありませんが、付属のブックレット(歌ものCDでいう歌詞カード)を見ると曲ごとにどの映画で使われたかが紹介されています。
ブックレットをぱらぱらめくって、見たことのある映画の曲を聴いてみて「あ、これか」と思ったのは2曲だけでした。
どちらも神奈川の寮でプロジェクタを使って去年から今年にかけて観た映画なので印象に残っていたのでしょう。
(そういえば京都にもプロジェクタを持ってきていますが、映写できる壁がないのでスクリーンを買わんとなあと思っていたのを忘れていました。もう少し落ち着いたら購入を検討しましょう)

ヨハン・シュトラウス二世:ワルツ「美しく青きドナウ」→『2001年宇宙の旅
…無重力の宇宙船内で添乗員が歩き回ったり乗客がご飯を食べたりするシーンがこの曲をバックに淡々と映し出されていて、古い映画だけに無重力を表現する動きはゆっくりしてぎこちないのですが、そのとてもゆっくりした感じがこの曲とマッチしてとても優雅な雰囲気が出ていました。

リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行→『キル・ビルVol.1』
キル・ビルのどのシーンにも合いそうな曲ですが(タイトル通り、蜂の大群が襲ってきそうです)、記憶をたどるにブライド(ユマ・サーマン)がオーレン・イシイ(ルーシー・リュー)の乗った車をあのフルカウルのレーサーバイクで追っかけるシーンでかかっていたはず。あ、このシーンのイメージなら蜂は「単独飛行」か。…そうか、ブライドの黄&黒のジャンプスーツはブルース・リー(『死亡遊戯』)のオマージュだとどこかで読んだんですが、あれは蜂なんですね。

(あとはオッフェンバックの「地獄のオルフェ」より「カンカン」が『タイタニック』中の曲らしいのですが、聴いてみると他にもいろんな所で聞いたことがあるようで、タイタニックの曲という印象はありませんでした)

 × × ×

今日の夕方はクラシック曲をかけながら本の整理をしていたんですが(引っ越し時の段ボールはやっとあと1つになりました)、聴いてみればクセになるというか、なんだか何をしていても優雅な気分になれるようです。

いいですね、クラシック。
今さらですが。
ほんとに。

それで食事の間は1曲をリピート再生して頭に刻み込んで行く(つまり脳内BGMとして「そら」で再生できるようにする)のも面白そうだと思って、今日の夕食はモーツアルトの「アイネ・クライネ・アナトムジーク」第3楽章を聴いていました(油断してると拍子が分からない曲ですね。そのせいかメインの旋律が正確に覚えられない…)。

何度か聴いてやっと気付きましたが、これ「格付けチェック」(伊東四朗浜田雅功が司会やってる番組)のメイン曲(出演者がAかBか選んでる時に流れてる曲)ですね。
テレビは日常的には全く見ませんが、年末年始に実家にいると毎年だいたいこの番組がテレビに映っているので覚えていました。

Gacktの「実質連勝記録」は続いてんのかなあ…(去年たしか相方が間違えて公式の連勝は途絶えたはず)




p.s.

借りたCDが当日返却なので上に紹介した2セット目(モーツァルト101)のブックレットもぱらぱら見てたんですが、TVCM「森永製菓/小枝」「東京電力 Switch!」に使われていると書いてあるレクイエム K.626〜怒りの日という曲が、CMはどっちも知らんが聞き覚えあるなあという印象があり、リピート再生しているうちに思い出しました。
懐かしのスーファミソフト(アーケード版の方が早いのかな?)の「餓狼伝説」という格ゲー(格闘ゲーム)のボス、ヴォルフガング・クラウザーのテーマ曲(格闘中に流れる曲)ですね。
長髪半裸でムキムキのおっちゃんが火の玉を投げつけてくる絵面と曲のコーラスの絶叫がとてもマッチしていました。

うーん、小さい頃からクラシックに親しんでいたのだなあ(詠嘆)