human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

真夜中のヒルズと夢の献血法

最近雨が多くてプールに行かない(行く気にならない)日がちょこちょこありました。
行かない日は一日部屋で本を読むんですが、何日も続くと、体を存分に使った日とは異なる疲れ方をします。
もちろん体にとってはまんべんなく使ったうえでの疲労の方が嬉しいので、プールに行かない日も天気を横目に見ながら外に出る機会を窺っています。

(という書き出しからは予測不能ですが、この先「スプラッタ注意」です)


先週だったか、2日連続で部屋にいた2日目の夜に雨が上がっていい感じに涼しかったので、久しぶりに近所の裏山(小町緑地)をナイトハイクしました。
たぶん日が変わる前後くらいに出発して、川沿いを歩いてから山に入り山道を進み、住宅街に抜けてそのまま帰宅するまでの約90分コース。
出発時はほぼ満月で明るかったんですが、山に入る前から雲に隠れてしまったので山道では真っ暗で、3、4年前には何度も夜歩いていたので想定以上の危険はありませんでしたが(その想定以内の危険が既にイエロ・レッド境界領域で、たとえば木が高密度で特に暗くて細い道を横に踏み外したら斜面を転がり落ちる地点があったりします。ナイトハイクの前に何度か昼間通うべきですね)、間隔の狭い木々を抜ける所なんかではあからさまにクモの巣がわさわさかかっていて、逆に見えてなくてよかったというか見えてたら引き返してたくらいでした。

で、暗いしメガネかけてないから余計に見えてない状態で何も知らずに帰宅して、明かりを点けてまずズボンを見たらクモの巣の残骸より先に植物の実だかなんだかよくわからない物体がついていたので払い落としたらうねうねと動き始めて、びっくりするより先に「そういえば!」という閃きと納得が訪れて、気持ち悪いと思う間がありませんでした。
(そういえば、というのは、小町緑地の敷地から奥に進む道の入口に「この先ヒル注意」という看板があって、ありつつもこれまで一度も遭遇したことがなかったので「ほんとかよー」と思ったまま忘れていたのでした。これまた近所にある七沢森林公園にはヒル対策のブツが入った箱(塩?洗剤?アルコール?忘れました…)が要所に配置してあって、この界隈の森に間違いなく出るという認識は持っていたんですが…)
そのヒルさん達(厚木のヒルさんが複数形で厚木ヒルズ。六本木にはさすがに出ませんね。ペットで飼ってない限り)はズボンに1匹いて、靴下に2匹いて、ズボンを脱いだら足首に1匹吸い付いていて、ここで始めて「ぎゃー!」と心の中で叫んで反射的に弾き落として(巷で言われるほど抵抗されなかったです。森を出てからも随分歩いてたんであらかた吸われた後だったのかもしれません)、血が出てるから拭こう、いや拭く前に靴下を脱ごうと思って脱いだら両足の甲に1箇所ずつだらだらと流血しているのを発見し(もちろん靴下も血まみれ。生地が黒くて良かった)、そのわりに痛みを全然感じないので(顔が)青くなるでもなくむしろ好奇心が湧いてきて、おねむの時間ではあったんですがテンションが上がってきた(たぶん流血テンションでしょう)のでヒルさんの生態観察をしました。

観察時のムービー↓です。
(またまたしょうもない…誰が見るねんという感じですがニコ動にアップしたものです)

そして観察に飽きてからは割り箸でぐりゴリしてザ・スプラッタ。

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ヒルさんは軽いぐりぐりでは手応えが全くなく(何に近いかな。まるでタコの足?…マル・デ・タコ?)、グーで握って渾身でゴリゴリやってようやく変調が確認できたのですが、表皮は素晴らしき弾力性でノーダメージに見えるいっぽう内臓が破裂したらしく吸引口から血をどぼとぼ吐き出します(二人いればその動画撮れましたね)。
その血の量がヒルさんのボディサイズと比較してなかなか凄くて、とても人に喩えるに堪えない有様でした、という写真です。

写真のヒルさん達の吐血はつまり僕の血ということですね。
今思ったんですけど、ヒルを大量に捕獲したら輸血用の血液が収穫できたりしないのかな。
混ざったらダメなのか。
血液型別で分離精製が…できるわけないか。
(いやまてよ、むしろその分離精製法を発明さえすれば…!)

なぜ写真が2枚あるかというと、ぐりぐりゴリゴリの最中に『僕らはみんな河合荘』(宮原るり)の小ネタを思い出したんですが、それは夜に勃発したムカデを処理しようとガムテープを上から貼ってゴリゴリしてグショグショにしたはずなのに翌朝見るとガムテの中からムカデがいなくなっていたという話で、よしじゃあヒルズもガムテで集団供養してやろうと3匹まとめてペーッと貼ったんですが、その3匹中1匹はゴリゴリするのを忘れていて、ガムテを貼った時点で1枚撮ってから自分の足首に絆創膏を貼っている間にその元気な1匹がガムテから這い出してきたわけで、「これがあのアレかーっ!」と思ってもう1枚撮ったのでした。
まあでも、ヒルさん元気ならそれくらい出てきますよね。


ちなみに足首と足の甲の血は寝てる間には止まりました。
(1時間以上垂れ流した後に貼った絆創膏にもかなり血が滲みましたが、たぶん数時間で止まるのだと思います)
その後かさぶたはできずに吸われた後が残るんですが、今日になって1箇所かゆくなりました。
そういえば噛まれたら歯かなんかが残るってどこかで読んだような…まさかそれなんじゃ…ぶるぶる。


p.s.
本記事の文中に「mother2」の敵の名前が2つ出てきます。
わかるかな?