human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

湯治はおうちに帰ってからも続きます

湯治の話です。

秋田から帰ってきて、治療が終わったと思ったのが間違いで、
第2フェーズが開始されている印象を僕自身の身体から受けます。


まず玉川温泉はゆったり浸かって疲れがとれて「ふう☆」みたいなお気楽な温泉ではなく、
娯楽施設ではないと旅館側が言う通りそこにいる時間はレジャではなく、
長逗留する人にとっては「生活」であり、
短期間で効果を望む人にとっては「戦い」であるのでした。


…前置きが相変わらず下手で進まないので本論に入りますが、

強酸性の湯(日本一らしいです)であるだけに、
原泉100%の湯にしばらく浸かっていると温泉皮膚炎と呼ばれるブツブツが皮膚表面に出てきます。
皮膚の弱いところに出るのが通説で、人によらず出やすい部位があるのですが、
身体の悪い部分に発疹が生じる(毒素が体内から出てくるために)という俗説もあります。
後者は前回紹介した本(『秘湯・玉川温泉』)では「俗説で何の根拠もない」と書かれています。

が、僕自身の皮膚炎の出方を見ると、
強く出る部位にはあらためて考えると由来があるように感じられます。
毒素が出ているとはちょっと思いにくいですが(だいたい毒素って何の物質なんでしょう)、
発疹によって皮膚表面やその内側の身体組織の再構成が行われていると考えています。
その判断材料は発疹が出ている部分はヒリヒリすることと、
ヒリヒリするというだけでエネルギィをかなり消費することです。


やっと話が最初(「第2フェーズの開始」)に戻りますが、
玉川温泉にいる間はいつもと比較して異常に多い食事量だったのですが、
その食事量に付随していた食欲が帰ってきてからも持続していて、
その原因はどうも「皮膚炎のヒリヒリ」と「異常な新陳代謝」にあるようです。
この2つは同じことを別の言い方で表しているだけのような気もしますが、
後者は具体的には気温もふつうでじっとしているのに汗がどっと出てくるというもので、
精神的に興奮する(「テンションが上がる」というニュアンス)とそうなります。

…それで今日書こうと思ったことにたどり着いたのですが、
「皮膚炎のヒリヒリ」は脳を使おうとする時に非常に集中の妨げになっていて、
今書いている間もウナコーワクールの世話にならずに落ち着けない状態です。
これが食器洗いやら食事やら身体的な動作をしている間はまだなんとかなっていて、
むしろ中和か反動か、身体動作に勢いがついてプラスにはたらくこともあって、
やはりヒリヒリは身体の活性化(再構成)なのだなあと独り合点しているのですが、
そう、実は湯治に行く前に治したいと思っていた箇所(首と…なんだっけ?)は
大方治っている気がしていて首の皮膚炎が特に酷くて首の動きに対する抵抗になっているから
確実に治っているとは断言できないだけという意味の「気がする」なのですが、
「経過」というタイトルに対応する内容として詳細に書きたいのは本来はそういう話で、
しかしヒリヒリのせいで頭が回らないし書く気にもならない(今は無理矢理書いてます)ので、
これが治まるまではしばらく書けないような気がします、という宣言をしたかったのでした。

温泉で知り合った人によれば、皮膚炎が治まるまで「人によるけど一月くらい」かかるらしく、
その間は文章が書けないどころか落ち着いて本も読めないのがちょっとつらいですが、
まあこれも治療の一環ということで「やれやれ」と溜め息をつきつつも
しばらくは粛々と(あまり頭を使わずに)過ごしていきたいと思っています。

首の後ろは鏡でも見れないので状態を視認してはいませんが、
手で触れると「砂漠地帯の爬虫類」のようで、
まあ感想もなにもありませんが、
よほど体内(その皮膚のちょっと内側、なのですかね)で水を消費してるんでしょうね。


うん、かゆいです。

「〜♪」(口笛)

という余裕系のやり過ごし方は僕には合わないので、
ストイックに行きたいと思います。

「………」

 × × ×

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水たまりの中のおたまじゃくし達。
雨と一緒に空から降ってきたのかしら。

玉川温泉近くの林道にて。