human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

人と会ったこと、また会うこと

きのう、実家から神奈川に帰ってきました。

新幹線も含めて全部鈍行で帰ると5時間近くかかりました。
疲れはしましたが、急行で人混みにまみれるよりはましだったかと思います。
こだま(京都〜小田原)では一車両に多くて十数人しか乗らなかったので、逆に緊張感がなくなって読書するつもりが寝てしまいましたが。

色んな人に会って、総じて元気をもらいました。
かつて一緒に勉強した仲間、音楽をやった仲間、そして初めて会う人。
(この休みの間に四度、夕食に一席を設けました)
会う前に色々と想像をするのですが、その想像は実際に会っても日の目を見ない。
想像通り、ということがまずないのですね。
別に当てようと思って想像するわけではないですが、会ったら何を話そうとか、要するに心の準備です。
それが無駄だったとは思いませんが、事前に思っていたことと全く別のことを喋っている。
準備してきた話題を話す気にならなかったのは、話題を忘れたからではなく、目の前にいる彼(彼女)は僕の頭の中で喋った彼(彼女)とは違っていたからです。
そんなことは当たり前で、でも普段人と喋らないと、それをすごく新鮮に感じる。
みんなに会えてよかったと思います。

そして、みんなが自分を大事にしているように、僕も自分を大事にしようと思いました。
 余計なことを考えず仕事と私生活の安定化を図り、
 自分を成長させるための仕事ができて「使える技術者」になるために考え、
 マイペースながら一心不乱にコミュニケーションならぬ言葉の投擲合戦に身を投じ、
 快活な仕事人と寡黙な生活人とをバランス良く住まわせて躍動する。
着実なる日常の奮闘が、言葉が途切れた時の表情から窺えました。

結果として、僕はその「顔」が見たくて会いに行ったのでした。


また節目に、人に会いに行こうと思います。
とりあえず今年の年末(か年始)に3つ入れた約束(今年の年始めに調子に乗って年賀状に書いて一方的に決めたものですが…)はなんとか守りたいです。
覚えておきましょう。
それは約束を、というよりはこの休みに向き合った「顔」を、です。