human in book bouquet

本格的に本と関わっていきます。

非等価な手の振りについて

和歩の話です。

ずっと意識していながら、言葉にしていなかったことがありました。
歩くとき、右足と左足は「等価」ではありません。
交互に入れ替わりますが、地を蹴る足と振り出す足は挙動が異なる。
しかし一方で、足に合わせて前後に振る右手と左手は「等価」になっている。

西洋歩きを想定すると、左右の手は前と後ろのどちらに振るかの違いがある。
ただこの違いは、挙動というか、物理的な負担は一緒ではないかと思います。
そして、これらを鑑みて次のことを思ったのでした。
左右の足の「非等価」に対して、左右の手は「等価」でいいのだろうか。

前回の和歩の話↑で、確か身体の左右のバランスの話をしました。
踏み出す左足に対して、後方に引く右手(腕)を意識するとバランスがよい、と。
しかし、この話はあることを深く考えずに前提としていたのでした。
歩き動作において、地を蹴る足よりも振り出す足に「力点」がある、と。

あえてカッコをつけましたが、力学的な力点でいえば地を蹴る足の方だと思います。
ただ、あまり深く考えずに歩く時に意識する足は、振り出す足の方ではないか。
歩き始めは身体の傾きが作りますが、その傾きは振り出す足が作るからです。
が、今日歩きながら「本当かな?」と思い始め、よく分からなくなってきました。


それで歩く時に、足の振り変えに合わせて交互に片手を握る、を試してみました。
握るというのは鷹取で、拳を握り込むのでなく、指ごとに第二関節から丸め込む。
そうすると手のひらだけでなく、腕全体に滑らかな力が入ります。
これを、振り出す足と逆の側の手の場合と、その反対の手の場合とをやってみました。

まず、和歩(≒ナンバ歩き)なので、振り出す足と同じ側の手が前に出ます。
それで前者の場合は、握る手は「後方に引く」動きをします。
これは動きとしては自然で、杖をついて歩くイメージに近い。
前回に書いた「二重ひねり和歩」はこの要領で歩いていました。

対して後者の場合は、握る手が「前方に振り出す」動きをします。
右足を前に出す時に、一緒に前に出る右手を握るということです。
これが、なんとも違和感があって、表現しにくいですが不思議な感じでした。
杖のイメージでいえば、地面を前に押しやることで後ろに下がることになるからです。

それなのに前に歩いていて、なんだか煮え切らない(何が?)。
歩かされているようでもあり、あまり前に歩いていない(?)ようでもある。
とはいえ、身体の左右のバランスが崩れるわけでもない。
杖のイメージが身体に染み付いていることによる違和感なのでしょうか。

上の2つの場合の前者がとりあえず自然なのですが、後者もしばらく試してみます。