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司書資格を活かせる仕事を探していきます。

天狗下駄のこと(3)

久しぶりに下駄メインの記事です。始まりはこちら↓。

必要に迫られ、あるいは思い付きで変化する生活の中で、一本歯も上達します。
同じことをしていて飽きることがあれば、飽きずに続けることもある。
飽きないのは、完全に生活の一部となったか、まだ変化の余地があるからか。
一方の飽きる方は、飽きるという認識はなく、行為がそのまま立ち消えとなる。

(1)に書いた「段位認定項目」に修正・追加したものを列挙します。

 ◎野菜を切る等の包丁作業
 ◎食器洗いや米とぎなど炊事全般
 ◎支え無しでの下駄の脱ぎ履き
 ◎シンク下等でのしゃがんでの作業
 ☆ステップを踏む
 ◎着替え(特にズボンの着脱)
 ○洗顔
 ○目薬をさす
 △五本指ソックスを脱ぐ
 △タイツを脱ぐ
 ×タイツを履く

丹田を意識するようになってから、難度の高い動作も安定してきました。
目薬は花粉の時期が始まった2月初旬から一日4回(朝・昼・夕・就寝前)使い、
うち3回は部屋に戻って使うので頻度が一気に跳ね上がりました。
その最初は難しかったですが、1週間ほどでコツはもうつかめました。

まず上を向くことで、姿勢の安定の基準になる視野が変化します。
これは目を瞑るよりはずっと容易で、すぐに慣れます。
前回目薬に×を付けたのは、目薬を差す動作をしながらの安定が困難だったからです。
目薬の容器を持つ指にわずかに力を入れて一滴を絞り出す、というあの繊細な動作。

つまり、指先に意識が集中してしまうことで身体全体のバランスがおろそかになる。
一本歯で目薬を差すポイントは、指先に意識をとられないようにすることです。
ひとつが丹田の意識であり、もう一つはその「繊細な動作」に慣れてしまうこと。
後者は例えば普段使う目薬の容器が変われば、また習熟に時間を要するでしょう。


列挙項目の目薬以下は今回新たに追加しました。
靴下を脱ぐのは前回はてんでダメだったのですが、今はそれなりにできます。
普通の靴下と違って「指を一つひとつ外す」のが繊細な動作に当たります。
勝率は半々で、体調が悪かったり心配事があるとまず成功しません。

タイツは、冬が始まった頃に履き始めました。
項目の「ステップを踏む」時にそれまではハーフパンツだけでしたが、寒いので。
タイツは伸びるので、普通のズボンより着脱の難度が高い。
履く方はまだ手の付けどころを見つけていない段階です。


さて、今回は「ステップを踏む」の内訳をさらに書いてみます。

 ◎正拳突きなど基本的な"動"動作
 ○下駄の歯を揃えて足下の震えなく直立不動
 ○足を少し開き下駄の歯を揃えて和弓の構え
 △前屈(歯の高さがあるので指先はマイナスまで伸びる)
 △カンフーの片足立ち

毎日シャワーを浴びる前に、台所マットの上で跳んだり跳ねたりしています。
下の階の人に悪いので着地には神経を使っていて、お陰で脚も鍛えられています。
元々は肩凝り解消を目的とした動作を中心にしていましたが、
いつの間にやら動きたいように動く、素人の創作ダンスの様相を呈しています。

「ステップ」は、基本的に"動"動作と"静"姿勢に分かれます。
"動"動作の方はまあ動いているので、基本的に安定しています。
正拳突きがなぜ基本的なのか、基本的とは何か、は突っ込んではいけません。
一本歯で難しいのは、歯のふらつきをたちどころに誘起する"静"姿勢の方です。

直立不動は、一本歯の"静"姿勢の基本です(「基本」を使い過ぎですね)。
普通は、姿勢を安定させるために下駄を逆ハの字に開きます(歯はハの字になる)。
僕が一本歯を買った履物屋の店主は、実演の時にそうやって教えてくれました。
が、それは簡単なので、敢えて一番前後にふらつきやすいように、歯は一直線にする。

意識が全身に万遍なく行き渡っていると、この姿勢で微動だにせずに直立できる。
ここでも丹田は有効で、鷹取の手も加えると、より安定が増します。
意識を丹田と、鷹取の手の「凝集点」(手のひらと指が囲う中空の中心)に向けます。
そのどちらも「あってないようなもの」なので、意識が分散するわけです。

「凝集点」はたとえば、ドラゴンボールでエネルギー弾の核が生まれる所です…たぶん。


続きは次にまわします。