human in book bouquet

本格的に本と関わっていきます。

ラグ芯棒のこと

マンガ武道の話の続き…というか派生、かな? 派生ばっかですけど。

写真を撮ったのにデータを失くしましたが、棒術もやっています。(9/9写真追加↓)
剣術のモデルが武蔵とくれば、棒術のそれはもちろん胤舜です。
バガボンド』の5、6巻を見るのですが、しかし棒は難しい。
静止画を動かすのが難しく、まず体と棒がどう一緒に動くのかよく分からない。


といきなり書きましたが、剣が「あれ」なので棒も当然「これ」です。
以下に軽く経緯を書きますと、前にラグを買った話を書きました。
その時に書こうとしたのですが下駄の話が盛り上がってしまって戻れなかった。
通販で買ったラグをぺろぺろと解いていきますと、中心には紙の芯がいるわけです。

トイレットペーパの芯を想像頂いて、あれよりちょっと太くて頑丈なものです。
何より特徴的なのは、190cmという長さを有することです。
購入したラグが190×190の正方形なので、当たり前といえば当たり前です。
まあL字段ボールの前例もありますので、当然「振りたくなる」わけですね。

それで前回みたく強化段ボールではないので、強度がイマイチでした。
人が棹に干されるみたく「両腕に引っ掛ける」ように持つと折れ曲がってしまった。
しかしこの190cmという魅力が捨て切れずに、ブリコラージュ的補強を図ります。
やはりホームセンタを脳内散策し、塩ビ管を中に詰められないかと思い至ります。

それで中空芯棒(と命名)の内径を測り、塩ビ管の外形規格を調べると何とピッタリ!
方針は第一案にて即決し、週末に2mの塩ビ管と鋸を買って帰り、毎度のDIYです。
実際に嵌め込んでみるとスカスカだったので、塩ビ管に布ガムテを巻いて嵩増しする。
が、丁度良いのかやり過ぎか、途中から金槌で打たないと入らなくなる。

という過程がありまして、190cmの中空芯棒に160cmに切った塩ビ管を入れました。
棒の強度は十分に増し、同時に両端とも紙なので部屋の壁にぶつけても平気です。
当然の流れとして、廊下タイプの台所で「風車」などをして振り回して遊びます。
楽しい。

振っているうちに本物の棒術用の棒が欲しくなってきました。
都合のよいことに社員寮には卓球場があり、そこは振り回しても平気な広さがある。
袴も欲しいですが、とりあえず足袋さえあれば道具は揃うかなと想像しています。
が、もちろんすぐに実行に移すことはありません。


既にたくさん書いてしまいましたが、最初に書きたかったことを最後に。
剣に比べると棒は重くて大きいため、得物に体の動きがつられやすい。
それは制御が難しいとも言えるし、得物に動きを委ねやすいとも言える。
今日閃いたのはその委ね方の種類についてです。

棒に初速を与えてあげて、棒の動きに合わせて力を加え続ける。
重いので速度は出ませんが、モーメントの大きさを両腕に感じます。
その棒の加速と、逆の減速の動作に対して、体全体を無理なく合わせる。
これが最初に思い付いた(というより段ボール刀の延長ですが)所作です。

それをいくつかの振り方でしばらくやっていて、今日は変わり種を思い付いた。
棒に初速を与えてあげるのは一緒ですが、そこから加速はさせない。
うまく腕と体を動かせばあまり減速しないが、下手だと棒はすぐ止まる。
この、初速を維持するための体全体の動きというのに、別の面白さがある。

どちらも棒に体の動きを委ねるのですが、一方は動的で、他方は静的である。
いや、前者は委ねるというより制御する、操作するという意識が強い。
そして後者は静的とはいえ、静止ではなく、漂う、流れに乗るといったイメージ。
今日はじめて後者をやって、前者との身体の感じの違いに驚いたのでした。

なぜ思い付いたのかが実は一番面白いところで、まず思い付きとは後付けです。
何も考えずに棒とそう動いて、自分の体の動きに「これは…!」という順番ですね。
それでそう動いたきっかけが直前に読んでいた『センセイの鞄』(川上弘美)です。
しんみりした場面にしんみりして、そのまましんみり動いた結果、というわけです。

いろんな習慣を混ぜこぜにしていると、ときどき意外なことが起こるものです。

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棒、長いです。ぎりぎりです。
筆者(スツールの脚元にちょこんといます)の何十倍だろうか。
後ろには棒に内蔵した塩ビ管の余りをひっそり置いています。
そして左にはさらに進化した段ボール刀が…この話は次回に。

ちなみにこの棒、「紙管」という名称があるようです。調べました。