human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

現代的な停滞について

与えられたものの中から選ぶ。
それらは決められた手順に従えば事前に確認した効果が確実に得られる。
効果が得られなければ、選択が間違いか、自分が間違いか。
この二択は、最終的に全てが後者に収斂する。

時間が止まっている感覚。
周りの人間は普通に動いていて、それらと自分との関係が見出せない。
昨日見た空と雲と、今日見た空と雲が、違う意味が分からない。
何かをしなければならず、その何かは分からず、そして何もしたくない。

外部からの干渉に反応する。
自分が求められていると思い続け、そして裏切られ続ける。
ただ自分であるだけで求められた、あの過去は何だったのだろうか。
自分から何かを求めたことが、かつて一度でもあっただろうか。

何かを生み出すことに熱中する。
思考は止まらず、想像は前に進むことを止めず、書き続ける。
文字が目の前で増え続けることに快感を覚え、取り憑かれる。
今の自分には、今の自分のままで、今の自分の中に、こんなに沢山の。

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有休の一日で、小説を一冊読みました。
今年か来年には、と言っていた本です。
まさかこんなに早く読む事になるとは。
非常に現代的であるなあと思いました。

読んでいる間の脳内音楽は、ピアノでした。
もう思い出せないが、二小節が延々と続く。
途中で途切れなかったので相性は良かった。
思い出せないことは何を意味するのだろう。

最近やけに涼しい。もう秋だろうか。