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引っ越して落ち着いたらタイトル考えます(仮)

本格的に本と関わっていきます。

2000字~

「未来を予告するかすかな物音」について

サハラの辺り一面の砂漠にぽつんと立つ、哨所(郵便機の発着を成立させる最低限の施設)にて。 ところが今度は、緑いろの蝶が一羽飛ぶ。蜉蝣が二羽、ぼくのランプに突き当る。するとまたしても、ぼくは曖昧な気持に襲われる。それは喜びかもしれない。あるい…

山岸センセと揖斐くん

相変わらず土曜日の話。最近、土曜にVeloceにいる時間が長くなりました。先週は『「しがらみ」を科学する』(山岸俊男)を午後いっぱいで読始&読了し、 今日は『安心社会から信頼社会へ』(山岸俊男)を5時間強で半分読みました。 前者はちくまプリマー新…

光・風・波の干渉と骨の意思について

思い返すと、今年新品で買った本はこのマンガだけかもしれません。宝石の国(2) (アフタヌーンKC)作者: 市川春子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/01/23メディア: コミックこの商品を含むブログ (28件) を見る前にこの本について(内容には一切触れていま…

経済だけじゃない、『日本経済に関する7年間の疑問』(村上龍)

『日本経済に関する7年間の疑問』(村上龍)を読了しました。本書は新書なんですが、村上龍が新書を出してるんだと興味をそそられて手に取りました。 経済の本を買ったのは久しぶりで、今の僕は学問としての経済に興味はないのですが(院生時にスティグリッ…

観察主義者の素地について

『人間関係』(加藤秀俊)を今日から読み始めました。この本は前に書きましたが、高一の時に一度読んだ本です。 当時の出来事や考え方を思い出すかなと思っていましたが、文章としては「読んだことがある」と思わせる箇所は全くなく、グリーンの蛍光ペンで几…

「春日本」とのシンクロについて

純粋な情報量から言えば、ぼく以上にぼくについての多くを語ることのできる人間は、この世界のどこにもいない。しかしぼくが自分自身について語るとき、そこで語られるぼくは必然的に、語り手としてのぼくによって──その価値観や、感覚の尺度や、観察者とし…

変化のこと(11)- 習慣を必然と感じること

まえおきのまえおき 朝食を平日がグラノーラ&ヨーグルト、休日がミューズリー&ヨーグルトと習慣付けてから1年ちょっとが過ぎました。 事の発端(なぜ思いついたのか)は忘れましたが、初期の記録をブログに書いていたのでリンクを貼ります。ジャムのこと…

「夢十夜」の夢を重ねていく

今日は会社のPCを新しいのに交換するついでに有休をとりました。 知財は一日中PCにかじりついているので、これがないと会社で何もできません。 デュアルのディスプレイ(片側)やら色んなソフトやらがフリーズすることがよくあって、調べたら所属グループ内…

「止血歩行」と「肩歩き」のこと

和歩の話です。久しぶりに長いです。先週読んだ『オニババ化する女たち』(三砂ちづる)の内容にヒントを得ました。 本の全体がタイトル通り女性の身体に関わる話なのですが(本書の副題は「女性の身体性を取り戻す」です)、一箇所だけ歩き方についての記述…

軽井沢ワイルドカード

先週後半から会社の研修で軽井沢へ行っていました。「軽井沢」とだけ聞くと優雅ですが、一応お仕事です。 6年目になった同期と一緒にグループ討議やご飯や懇親会などなど。 部屋割りで鼾が凄い人と当って二晩とも眠れなかった以外は無難に過ぎました。 睡眠…

接骨院の院長の話

今日から毎週、接骨院に通うことにしました。 やっぱりまえおき長いです。 経過1 首の違和感が自分の工夫ではどうにも治らんなと思い、1月ほど前に整形外科に行きました。 駅前で繁盛しており(年配の方が多い)、院長は片時も惜しいという感じで診察され…

それぞれの生き方

Macの書類フォルダを整理していたら、古い文章がいくつか出てきた。 2つ前の記事もそうだが、当時はあまりに私的な出来事で公開が憚られた。 今はもう時効で、というかぼかして書いていて事情は自分以外には分からない。 時々そういう文章を公開したくなる…

走り始めることについて考える時に僕が書くこと

いきなりですが、先週末からミッドナイトランニングを始めました。 いろいろな転機があったのでついでに始めたような案配で、「いろいろ」の経過は以下のようなものです。・先週半ば:仕事中に唐突かつ緩やかに「鎌倉に行きたい」と思う。 ・先週半ば:気温…

「視野の広い必然」について(後)

最近自分の指した将棋をよく忘れるんです。今まで九〇〇局以上は指しているんですが、それまでは大体覚えていたのが、ここ数年は一ヵ月くらい前の将棋でも忘れていることがあるんです。でも、なるべくいい方に考えて、忘れればそこにスペースができて、そこ…

「変化を映す鏡」について

彼女は一種不思議なさびしさを感じた。それは財産を惜しむ心でもなく、また財産が与えるものを惜しむ心でもなかった。理由は、彼女が、これまでの生活にあって、ジャックほども、無駄な剰余というものは知らずに暮してきたのだから。ただ彼女は今、自分の新…

マンガ、ウィスキ、パン、歩く、食べる

毎週同じことをしているはずで、時々ズレが生じます。今日はBookOffで出物があり、マンガを2冊買いました。 長らく棚に不在だった『蟲師』(漆原友紀)の5巻と、 先週は半額棚で見たのに今日は108円棚に移っていた『恋に鳴る』(山名沢湖)。 後者はいつも…

変化のこと(8)-ハウスワーカ的ブリコルール

主婦も主夫も、性別が出てくるので時に使いづらいですね。 「主婦」はだんだん肯定的に使われていますが若干古めかしく、 「主夫」だとイクメンとか急にポストモダン(?)な感じがします。 かといってタイトルみたく書くと被雇用者みたいですが、まあ「韻」…

ロトの勇者の歩き方について

昨日閃いたことを忘れないうちに書いておきます。繰り返しの前置きをしますと、和歩とは僕が考えるナンバ歩きの派生です。 安田登氏のいう「和のウォーキング」に刺激され、歩き方を変えてみようと思いました。 平尾剛氏のその引用や、甲野善紀氏の著書など…

「村上春樹的測量術」のこと(前)

先週の続きです。 「測量術」のこと - ユルい井戸コアラ鳩詣 結果的に有言実行となりました。 今日いつも通りBookOff→日高屋→Veloceのあと、本屋に寄りました。 念頭にあったのは「測量術」という言葉だけで、それを頭の中で転がすうち、 「現代的な測量術を…

町工場と就寝前の照明のこと

今日のブックオフでは偶然の出物がありました。 いつも店に入ると買う品を決めてからマンガを立ち読みするのですが、 今日は店員さんの棚整理の関係で先に立ち読みをしました。 立ち読み後は疲労しているので、選ぶというより流し目で出会う感じになる。『春…

システムに回収される関心について

無関心とはただ相手を認知しないということだけではない。相手の体験を恣意的に改竄し自分たちにとってのカタルシスの物語のひとつとして「回収」していくという形の無関心と同時にある。 「一日目 岬から始める」p.67(新原道信『境界領域への旅 岬からの社…

高校吹奏楽部の思い出など

昔話です。本題に辿り着くまでが長そうですが…これを書こうと思ったのは、年賀状がきっかけでした。 僕は昔から筆無精の筆まめで、と、いきなり矛盾してるんですがそのこころは、 手紙なんて全然書かないけど書く時は紙面を文字で埋めるタイプ、という。 手…

臍下丹田の位置について(2)

(…)べつに下腹から何か得体のしれない力が出るわけではなくて、支点をそこに置くと、全身がうまく協調的に動いてくれるんじゃないか、ということなんです。もちろんこれは仮説ですけど。 ごく一般的な踏ん張った動きであれば、身体のかなりの部分は、もう…

「歩行器的感覚」について

和歩の話です。前に「肩で風を切らない歩き方」と書きました。 もちろんこれは慣用句「肩で風を切る」にかけています。 あれはたしか颯爽と、というか「グイグイ歩く」イメージだったかな。 歩く姿に存在感があって、風も進路を曲げざるを得ない、というよう…

実践の時間と教育について

互酬性が[、]通常の経験が贈与概念に結びつけているような分散的な体験的行為の「客観的真理」であるとすれば、そうした互酬性が果して実践の真理──実践の主観的真理がこの「客観的」真理と完全に一致した場合に実在するといわれる真理──であるのかどうか疑…

「和歩」について(承前)

昨日から新しい歩き方を本格的に始めてから、体に変化が起きれば「歩き方を変えたことと関係がある」と考えることができます。 とはいっても、歩き方以外の全ての生活スタイルを維持したままでなければそのような経過観察における評価は、あくまで可能性にと…

このブログについて

承前です。このブログでは、僕自身に関係することしか書いていません。 コンセプトは情報の発信ではありません。ひとつは「自分の言葉を立ち上げる」ということです。 自分が普段から考えていること、本を読んで感じたこと、身体を動かしていて不思議にある…

「プランBのない"現代"」について

本記事は長いです。これまでで最長で、引用合わせて約4000字。 自民党が参議院選挙で大敗して、安倍晋三が「辞めない」と言い出したら、作詞家の阿久悠さんが死んでしまった。なんだか「じんわりと来るショック」だった。「ああそうか、”現代の日本語”は、一…

個人から立ち上げる物語について((6))完

思い付きを折角だから書き尽くそうシリーズのラストになります。 テーマがキャパオーバなので大雑把な話でいきます。 物語の質の、時代の変化についてです。「大きな物語」とは、日本の高度成長期の「一億層中流」とか「工場の黒煙は豊かさの象徴」とか、資…

意味が生まれる境界について((5))

連投の続きですが、テーマが変わります。(1)に連投の発端が書いてあるんですが、箇条書きの最後2つは「非消費者的に生きる」な話とは別の話かなと思っています。 もちろん繋がる部分はあって(何せ「生き方」なもんだから大体の話は包含してしまいます)、…

非消費者的に生きる(4−2)

4−1の続きです。前回途中で「バナー広告」の話に逸れてしまいましたが、逸れたというよりこれが考えたい事柄だったような気が今していて、ちょっと掘り下げてみようと思います。 インターネットとは、端的に脳内的な出来事です。 画面上に現れる情報は、一…

非消費者的に生きる(4−1)

「無時間モデルの欲望」の話です。広告溢れる消費社会では、なんやかやと散財を勧めてきます。 それが当たり前で、なんというか「この常識のもとにまっとうに生きる」と自然に消費者になるようになっています。 「モノを金で買うなら消費者だろう」という認…

非消費者的に生きる(3−3)

3−2の続きです。本に関する認識を変えてくれた話についての話でした。 さて、ハシモト氏なのですが…当初に何を書こうとしたのか、思い出せない。 また長くなりそうな話だったはずですが、忘れてしまったので今思い付いたすぐ終わりそうな話をします。出版…

非消費者的に生きる(3−2)

さて、戻れる気があまりしませんが、ウチダ氏の話の続きです。氏は「月刊ウチダ」と言われる(自称ですかね)ほど大量に本を執筆しています。 その本の何割かをコンピレーション本と呼んでいます。 「コンピ本」とは、氏が習慣として書いているブログから寄…

非消費者的に生きる(3−1)

リストを順番に進めることにしましょう。 ひとことでいえば「本は誰のものか」といった話です。 本は、新本(新品)でも古本でも、その本質的な価値は変わりません。 潔癖性の人や書き込みを嫌う人でなければ、同じ本が新本と古本の両方で手に入れる可能性が…

非消費者的に生きる(2)

とりあえず前回の箇条書きの、上から順に書いていくことにします。「値段と価値が相関しない買い物」の例として前回に古本を挙げました。 といって古本に限らず、本一般がそうです。 使用する紙がふつうの単行本(カラー用ではない、の意味です)や、文庫や…

消費社会で非消費者的に生きる(1)

今回の連投(予定)は「4行ルール」を無視して書きます。BookOffに毎週通っていると、棚によるジャンル分けは当然把握していて、加えて「この本はずっと前からある」「この本は初めて見た」といった在庫の推移まで把握できるようになる。 「いつもある本」…