human in book bouquet

司書資格を活かせる仕事を探していきます。

思考

なぜ魔法陣は二次元か

「魔法"陣"なんだから、そりゃ二次元だろう」という話ではなくてですね…本記事はひとつ前↓の副産物です。 結果的にSF的現象の論理的考察になりました。 cheechoff.hatenadiary.jp 先に、あるものに対するカテゴリの関連づけによって、 所属カテゴリとは別の…

連想の契機、四次元の意識空間

『博士、質問があります!』(森博嗣)に、SFのテーマで4次元の解説があって、 その中に「厚さ方向にだんだんと表情を変える金太郎飴」という例があります。 二次元空間にいる人(たとえば紙に描かれた人)が、 空間を通過するその金太郎飴を見ると、 たとえ…

感情における規則性の生命について

本記事もここ最近の投稿内容と関連します。 抜粋部(ウルリヒの発言です)から、 「壁と卵のメタファ」(@村上春樹)についてまず連想しました。 すなわち、システムと個人について。以下、話のスケールがかなり雑です。 「非常に多くの人たちが科学を非難…

moving motivation

抜粋を足がかりに、前の続きです。 象徴、役割、無名性、と、人間関係、それから、 肩書き(これについてはまた後で抜粋するかも)などについて。 余談、その三、あるいは、答え、その四──だから、歴史の道は、一度突かれると一定の軌道をとって進む玉突の玉…

「身の丈の必要」を探る思想について

前の続きです。 無名性、象徴、役割、そういったものに関して。 そして新たなトピックとして、自給に関して。 × × ×kurahate22.hatenablog.com自給について、いろいろな表現が試みられたturumuraさんの記事のなかで、 いくつか、僕に合うものがありました(…

灯台守の無名性について

灯台守、センチネル、ゲートキーパ。 これも非常に興味のあるテーマです。 鳥検番はペラル山脈にあるシシナン山のふもとに住んでいた。鳥はそのペラル山脈を越えてやってくる。鳥検番は、そういう鳥を動かし、気象を左右する力があると言われ、町の人々から…

「意識を伴う生態系」について

調和 、あるいは、 秩序 について。あるいは、 生態系 について。具体的には、 一人の中の生態系 について。 × × × 「下手な本を読むと体を壊す」──このことから敷延[ママ]して、「悪い影響力を批判なしに受け入れていると、いつか"しゃべる"という機能に障…

別の次元の「つきあい」、もう一つのフィルタ ─ ある関係の始終についての演繹的思考 (3)

──ねえ。人って不思議なものね。生きている間は、ほとんど忘れていたのに、死んでから初めて始まる人間関係っていうものがあるのね。 ──海里のこと? ──まあね。あなただから言うけど、その人が死んでくれて初めて、その人をトータルな「人間」として、全人…

人への興味、「突き抜けたニヒリズム」 ─ ある関係の始終についての変転的思考 (1)

マティは、ぼうっとした顔をして、三本脚の腰掛に座っていた。屠ったばかりのヤギの皮をああいう形に組んだ木の杭に被せておくと椅子になるんだぜ、どんどん固くなっていくんだ、と三原が傍らでどうでもいいようなことを囁いた。そこに座っている人間より、…

道徳の動特性、夢の責任 ─ ある関係の始終についての演繹的思考 (2)

それゆえ、これを認識すれば、もはや道徳の規範を固定した不動の規則とはみなさず、その更新のために働くことを絶えず人間に要求する動的な均衡とみなすようになる。無意識に獲得される反復の傾向を個人の性格のせいにして、その性格に反復の責任を取らせた…

『特性のない男Ⅰ』を読んで (2)

前回の続きです。 だが興奮状態や興奮した行為の状態にあっても、彼の態度は情熱的であると同時に無関心だったのである。彼はかなりいろいろな経験をしてきたし、かならずしも自分には意味のないことでも、それが彼の行動意欲を刺戟さえすれば、いつでも身を…

記憶の供養、「観念の遊戯」でない知性 ─ ある関係の始終についての演繹的思考 (1)

と、言いましたが、やはり書かねばならないようです*1。ではまず、たぶん、そのまえおきから。 × × × 何かについて述べた意見を人がよく聞いてくれそうになったり、書物を書いてよく売れたりしたときに、朝ふと目がさめて自分のいっていることに不安を感じる…

夏秋と彼岸

『The Void Shaper』(MORI Hiroshi)を数日前に読了して、 その数日前に読んだ箇所が発見で、 しばらく寝る前に考えるなり思うなりしていたのですが、 昨日と今日の起きがけ(といっても時間は長いですが)に感じたことを 書いておこうと思います。抜粋した…

南相馬市立図書館と「成長する有機体」

近隣の図書館めぐりをしています。昨日は講習を受けた仲間と一緒に車で南相馬市立図書館へ行ってきました。 岩手から、宮城を横切って福島まで。 その途中、仮設の名取市図書館にも寄りました。 名取では館長と、南相馬では係長(主任?)と話をすることがで…

「評価」から遠く離れて

司書講習は順調です。 ノートを採りすぎて右手首を痛めましたが。講義にもボルダリングにも大きな支障はなさそうですが、痛みが長引くか悪化するようなら整形外科に行きましょう。 左手首を治してもらったことだし、今度も行けば治るのでしょう。 × × ×講義…

棚をしまう/「無駄のない生活」とは?

『小田嶋隆のコラム道』(小田嶋隆)を読了しました。 小田嶋氏の文章からはしばらく遠ざかっていましたが、思えば会社を辞めてからは本もネットコラム*1も読んでいませんでした。 小田嶋氏と内田樹氏の対談が巻末にあり、その中で「携帯電話が流通し、ネッ…

親指のスライス

クッキー周造(←九鬼周造のダジャレです)とは打って変わってマジメな話を書こうとして、でもその前に腹ごしらえをと夕食を作っていたら、セラミック刃のスライサーで大根と一緒に親指(のちょうどスペースキーを打つ部分)を3ミリほどスライスしてしまい、…

『家守綺譚』、いまさら反抗期、いやはや花粉症

小島信夫集成シリーズは『墓碑銘・女流・大学生諸君!』を読んでいたところだったんですが、先の一本歯実践編2日とその後の遍路準備的なあれこれがあって間があき、今日4、5日ぶりくらいに続きを読んで「墓碑銘」を読了すると、小島信夫熱が冷めました。…

自分の芝で

ちょっと正気に戻りました。「考えたくないこと」と昨日書いて気にかかっていました。 主観的に言えばそれで間違いはないんですが、ちょっと離れて見ればそれは「考えを強いられること」です。 強いられる、という言葉は強いですが、何事も縁として見る自分…

落ち着いて考える

体調を崩した時に考え込むと後ろ向きになるので、回復するまでは込み入ったことは考えない、という経験則があります。 一方でその「後ろ向きの思考」は、体調が万全で目の前だけを見て好きなことをやっている状態(もちろんこれは一つの幸福な状態)よりも冷…

「静的想像力」の涵養について

まえおき 昔、テレビで「炎のチャレンジャー」という番組があった。たしかウッチャンナンチャンが司会で、番組が設定した課題をクリアして100万円を手に入れるための参加者の奮闘を眺めるという番組。 その課題の内容が、「電流イライラ棒」(一本道の迷路み…

「一人寺子屋」で自分を知ってゆく

大切にしたいものは何??鶴見俊輔と中学生たち (みんなで考えよう)作者: 鶴見俊輔,南伸坊出版社/メーカー: 晶文社発売日: 2001/12/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見るcheechoff.exblog.jp今日1冊の本を読んで、触発されたこ…

『プラグマティズム』再読(1)

プラグマティズムはあらゆる学説の角ばったところを取り除き、それをしなやかなものに矯め直して、それぞれの学説を互いに円滑に働かせようとする。本質的に新しいものではないのであるから、それは古来のあまたの哲学的傾向とよく調和する。例えば、つねに…

昇華班活動事例研究

今日の本題です。前段やら話のつながりを意識し過ぎると書きたいことにたどり着けなさそうなので、 飛躍御免(お、いい言葉だ)でさらさら書いていこうと思います。 × × ×橋本治氏は「活字の鉄人」と言われるくらいすごいのですが、 それは著書の多岐にわた…

有用性、肯定性を「ずらす」ために

有用性で人をとらえることを断固として否定し、有用性を人の心に介入させない仕組み、相殺する世界観が心の更新のために必要なのだ。意味があるから生きているのではない。そこに戻るときに、人の心に更新される力が生まれる。心の更新 - 降りていくブログ昨…

「受け身派」擁護論

日曜午後は、先週から『私家版 日本語文法』(井上ひさし)を読んでいます。 初版が昭和56年(1981年)で、1つ前の『狩人日記』(安野光雅)に続いて古い本です。 では、文法の授業を暗記力の鍛錬時間にしないためにどんな方法があるだろうか。たとえば、「…

原爆・原発としての核、思想モデルとしての荒巻素子

三連休だったので、「籠り日」(「木漏れ日」と似てますが、えらい違いですね)の日曜を挟んで今日もVeloceへ行き、 『ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ 原子力を受け入れた日本』(田口ランディ)を読了しました。ランディ氏は本当にすごい人だと思います。 本…

教訓の主体的生成機能について

前にも「教訓」というテーマでがっしりとした話を書いた記憶がありますが(これ↓かな?)、 その前回とはおそらく違う結論が導かれるはずです。 cheechoff.hatenadiary.jp × × × 「あんな本を手にとって読む人がいたなんてなあ、信じられないよな」と詩人[…

「類似性と差異」の可能性、「閃きエネルギ」減衰の法則

具体的な経験の可能性を広げる、 たとえば連想を形成する繋ぎ目の種類を増やすような、 そういう抽象的思考には躍動感があります。 多くの経験は意識に上っているが、その周囲を莫大な無数の経験が囲んでいる。そしてこの宇宙[ジェイムズの言葉できう「談話…

一を知ること、集団について

小林 子供が一というのを知るのはいつとかを書いておられましたね。 岡 自然数の一を知るのは大体生後十八ヵ月と言ってよいと思います。それまで無意味に笑っていたのが、それを境にしてにこにこ笑うようになる。つまり肉体の振動ではなくなるのですね。そう…