human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

 -鷲田清一

自己の定点観測、「りんとした現前」、幅のある瞬間

『「歴史」の体制』(F・アルトーグ)を読了し、二度目の再読に入っています。 8割以上が理解できず、なんとか意味が汲み取れた2割の中で重要そうに思えて印をつけた部分の前後だけを読み返すという再読。 やはりすぐには終わらない。歴史の体制 現在主義…

「踏みとどまる人びと」のこと

平日の朝食時は内田樹氏のブログを印刷したものを読んでいます。 朝は比較的仕事に近いので、夜に本を読む時とは頭の回り方が異なります。 けれど、仕事に近いだけ、会社の出来事(要素)とリンクしやすい。 のですが、今朝(3/25)読んだ部分は「夜型」の連…

「頭隠してシリカゲル」のこと

これは言葉にしておかないと、という出来事がありました。毎週BookOffで1冊以上は本かマンガを買っています。 最近店のカウンタでポイントカードの作成を勧められるようになりました。 「オレンジのBookOffポイントカードを作られますか?」と聞かれるわけで…

現状維持から変化へ(3)〜変質するナチュラルについて

前回↓の続きです。"現状維持"から"変化"へ(2)〜思考と身の丈について - ユルい井戸コアラ鳩詣 医療には正常か異常かという観点だけで、全体を水に個別的な課題に努力を傾注するという一面があります。でも倫理は、病気は避けるべきとか、難病を持つことが…

「二人称の<死>」と支配について

自分の命は自分のものだという感覚は、じつは財産保全という考え方や自由主義や個人主義などと、歴史的に手を携えて成長してきたといっていいと思います。(…) つまり、近代では命や才能や性質といったものが財産と同じく交換財になってしまったということ…