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お遍路天狗の京都修行日記

ただいま一本歯で四国遍路中。

『満足の文化』(J.K.ガルブレイス)を読んで

『満足の文化』(J.K.ガルブレイス)を「午後いっぱい@Veloce×3日」で読了しました。 とても面白かったです。 経済学者の本とは思えないくらい。 92年にアメリカで出版された本で、 原題は "THE CULTURE OF CONTENTMENT" というのですが、 contentmentは他…

原爆・原発としての核、思想モデルとしての荒巻素子

三連休だったので、「籠り日」(「木漏れ日」と似てますが、えらい違いですね)の日曜を挟んで今日もVeloceへ行き、 『ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ 原子力を受け入れた日本』(田口ランディ)を読了しました。ランディ氏は本当にすごい人だと思います。 本…

旅と「移動」について

川の上を、プカプカと壊れた下駄が流れてくる。それが自分にぶつかる。自分もなんとなく下駄の方に引かれる。でも自分には重心がある。いつしか下駄は自分を離れてどんどん下流へと流れていく。自分はまた元の位置に戻る。そういう感じだ。影響は受けるのだ…

個を超える可能性について(2)

彼女は「憎しみは人を壊すけど、悲しみは人を壊さない」と断言する。 彼女は世界の悲惨の意味を自分の内に求めることを止めた。それは個人が背負うには荷が重すぎるからだ。そして、個を越えたところにある、もうひとつの価値に自分をゆだねた時に、悲しみは…

個を超える可能性について(1)

彼女は中学生の時に『夜と霧』に掲載されていたアウシュビッツの写真を観て三日ほど熱を出して寝込んだと言っていた。(…) あまりにも悲惨な事件、大量虐殺、残虐な犯罪、戦争、災害、そのような悲惨な出来事の被害者に対して、「私」という個人がその意味…