human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

 -村上春樹

"to keep things whole"について

We all have reasons 僕らはみんな動くための for moving. 理由をもっているけど I move 僕が動くのは to keep things whole. 物事を崩さぬため。 "Keeping Things Whole" Mark Strand 「物事を崩さぬために」マーク・ストランド(村上春樹訳) 一部(最後の…

「待ち方」について(前)

「二ヵ月と十日」と彼女は即座に答えた。「彼にはじめて会ってから、消えちゃうまでよ。二ヵ月と十日。日記をつけてるから覚えてるの」 オレンジ・ジュースが運ばれ、空になった僕のコーヒー・カップが下げられた。 「あの人が消えてから、三ヵ月待ったわ。…

「野原の不在」について

in a field 野原の中で I am the absence 僕のぶんだけ of field. 野原が欠けている。 This is いつだって always the case. そうなんだ。 Wherever I am どこにいても I am what is missing 僕はその欠けた部分。 "Keeping Things Whole" Mark Strand 「物…

「踏みとどまる人びと」のこと

平日の朝食時は内田樹氏のブログを印刷したものを読んでいます。 朝は比較的仕事に近いので、夜に本を読む時とは頭の回り方が異なります。 けれど、仕事に近いだけ、会社の出来事(要素)とリンクしやすい。 のですが、今朝(3/25)読んだ部分は「夜型」の連…

「やがて哀しき境界人」のこと

『やがて哀しき外国語』(村上春樹)を読了しました。 村上春樹の本のあとがきは、いつも「読みごたえ」があります。 本の内容のまとめなのですが、それは要約でなくて「濃縮還元」なのです。 この本のあとがきで、村上春樹も「境界人」だったことに今さら気…

せり上がる足裏について

一本歯の歯底に巻いていた靴下が、マジックテープが外れてとれました。ラグの上を歩いていてとれたのですが、すると面白いことが起こった。 とれた左足でラグを踏み込むと、足の裏の感じが断然変わっている。 具体的には、平らなはずの一本歯の平板が「内側…

夏休み課題図書のこと

会社の夏期休暇中に、毎年一冊の本を集中して読みます。 夏休みに「どこに行くか」という命題を「何を読むか」にすり替えました。 行動の選択肢の一つが読書なのではなく、読書は行動を包含するのですね。 「人は物語を生きる」という認識のもとでは、まあ真…

<山羊さん郵便>について

「あのね、そりゃ弁当っていうくらいだからいろいろ入っているだろうということはわかるんだけど、たとえばどういうものが入ってるんですか?」 「だから、洋風のものがいろいろと入ってるんです」 ということで、これは風迷路に迷いこんでしまいそうなので…

教訓について

もし彼女が『風立ちぬ』を読んで健康の重要性を痛感できたのだとしたら、これは間違いなく文学の力である。笑ってはいけない。そういう立場に立ってもう一度『風立ちぬ』を読みかえしてみれば、必ず「うーん」とうならされるところが何カ所かあるはずである…

スパゲティ本のこと

スパゲティー小説というのは僕の造語で、スパゲティーをゆでながら読むのに適した小説という意味である。もちろん見下して言っているわけではなくて、スパゲティーをゆでながらもつい手にとってしまう小説と解釈していただきたい。 「読書用飛行機」(村上春…