human in book bouquet

大阪市内で工業デザインの仕事を始めました。ボルダリングも続けます。

 -書くこと

九条と自衛隊、思想のオーソドクシー、手続きのまっとうさ

『さようなら、ゴジラたち』の「戦後から遠く離れて」の章を読む。 憲法改正手続き法案が衆議院を通った頃の、憲法九条論。『九条どうでしょう』(内田樹ほか)は前に読んだ。 加藤氏はこの本所収の内田樹の主張にほぼ賛成している。 (以下、いろいろ混ざっ…

小指関節と肩の痛み、責任回避推奨社会

登壁と身体の話。・ブランクがあいてから身体が重い 筋肉云々より体重のせいで、以前登れたコースに歯が立たない。 無理せずやさしめの課題を多くこなしてまずは減量をめざす。・右小指の関節が痛い 登る課題が難しくなってくると故障の質も変わってくる。 …

思考ノート、グラスルーツと仕事、ヒカリゴケ

10年前の自分の記録帳。 ロルバーンの黒のA5リングノート。 新しいことを始めたり考えるたびにページをあらためてきた。 今日もなにか書こうとして、ふと最初から読み返してみる。同じようなことを院生の頃から考えていたことを知った。 とりたててやりたい…

ながら書き、< harmony / >、1Q84読中

「片手間に文章を書く技術」を身につけたいと思う。 時間が惜しいからではない。 書く時間によってほかの時間を分断させたくない時がある。 それでも書いておきたいことがある時がある。 日常的な思考の継続のバリエーションをいくつか想定してみる。 思うと…

『コンヴィヴィアリティのための道具』を最後まで読むための覚え書き

返却期限までに読み終えることができませんでした。 もう一度借りるか、買うか、どちらかをしたい。 という思いを形にするべく印象をメモしておきます。 (後記:やはりいくらか書評調になってしまいました) × × ×コンヴィヴィアリティのための道具 (ちくま…

free dialogue in vivo 4

「そういものが、あるとしての話です」 現実とは何か? 畑を耕したり、車の部品を組み立てたり、そういうことだけではない。 本を読むことも、一人でご飯を食べることも、そういったことも含む。 現実は、生活と言い換えてもよい。生産性という観点に立てば…

free dialogue in vivo

世のなかの疑問;誰かのための行動が、別の誰かのためにならない。 選択と排除。 視野の広さと狭さが互いを非難していること。 ふたつの目で見える広さと、はりめぐらされた情報網の広さ。 身体と脳のバランス。 個の定義;ひとりの人間が個だとすると、現代…

「身の丈の必要」を探る思想について

前の続きです。 無名性、象徴、役割、そういったものに関して。 そして新たなトピックとして、自給に関して。 × × ×kurahate22.hatenablog.com自給について、いろいろな表現が試みられたturumuraさんの記事のなかで、 いくつか、僕に合うものがありました(…

別の次元の「つきあい」、もう一つのフィルタ ─ ある関係の始終についての演繹的思考 (3)

──ねえ。人って不思議なものね。生きている間は、ほとんど忘れていたのに、死んでから初めて始まる人間関係っていうものがあるのね。 ──海里のこと? ──まあね。あなただから言うけど、その人が死んでくれて初めて、その人をトータルな「人間」として、全人…

人への興味、「突き抜けたニヒリズム」 ─ ある関係の始終についての変転的思考 (1)

マティは、ぼうっとした顔をして、三本脚の腰掛に座っていた。屠ったばかりのヤギの皮をああいう形に組んだ木の杭に被せておくと椅子になるんだぜ、どんどん固くなっていくんだ、と三原が傍らでどうでもいいようなことを囁いた。そこに座っている人間より、…

道徳の動特性、夢の責任 ─ ある関係の始終についての演繹的思考 (2)

それゆえ、これを認識すれば、もはや道徳の規範を固定した不動の規則とはみなさず、その更新のために働くことを絶えず人間に要求する動的な均衡とみなすようになる。無意識に獲得される反復の傾向を個人の性格のせいにして、その性格に反復の責任を取らせた…

記憶の供養、「観念の遊戯」でない知性 ─ ある関係の始終についての演繹的思考 (1)

と、言いましたが、やはり書かねばならないようです*1。ではまず、たぶん、そのまえおきから。 × × × 何かについて述べた意見を人がよく聞いてくれそうになったり、書物を書いてよく売れたりしたときに、朝ふと目がさめて自分のいっていることに不安を感じる…

無題11

一寸先は 闇の奥 バイクの照らす 夜の道 走る男は 前を向く 今日を限りと 今日も行き 壁の向こうは 真の空 宇宙を漂う 家の舟 綴る男は 果てに行く 知らぬと知れり 知らぬまま 果てぬ夜空に 星多き 座して名指せど 限りなし 尽きぬ波間に 青深き いにしえの魚…

夜半の闘争

掛け布団だけでいけるかと寝入った朝に冷えてきて毛布に似た布団を重ねてかぶって二度寝したその日の昼に外で自転車をこいでいると暑くて上がスポーツ生地のタンクトップ1枚になるなんて寒暖の差が大きいにもほどがある。 その日外から帰って来ると車のフロ…

無題10

「欲しいものが欲しい、って昔ありましたよね」 「おっ、シゲやんか。古いな。君いくつやっけ?」 「なんですかその運ちゃん仲間みたいな呼び方は」 「ばれたか」 「…それ、物欲が満たされたあとには欲望が独り歩きするってことですよね。そういう状況におい…

無題9

「疫病神みたいなもんだと思うんですが」 「悪い人?」 「いや、そうではなくて? いや、その、人って変わっていくもんでしょう」 「せやね」 「人と違うことをしたがる人ってのはある意味傾向そのもので、大勢で同じことやってる時に凝り固まるのをほぐす機…

分析的でない文章、花見の第二十八歩

今日は三食の内容も含めて昨日と同じ、判を押したような日でした。 こういうことになりそうな時は敢えてちょっと違ったことをしてみるのが常でしたが、やってみるとこれはこれで悪くない。自分がなにを考えているか、というよりはなにを考えたくないかが行動…

川に佇む

禅のことばで水は流れず橋は流れるなどという。 論理ではないらしいから考えてもしかたがない。 しかし流れない水には興味をひくものがある。水たまりやバケツのほかはだいたい水は流れるものである。 流れない水が水たまりやバケツではなく流れている水であ…

"めめ"の話

目は見るものを見るためでなく、見ないものを見ないためにあるのではないかと思うことがある。もちろん手や足もそうだが目も目的があってついているわけではない。本人の意思というよりは(それもいくぶんかはあるかもしれないが)結果として手や足があり、…

昇華班活動事例研究

今日の本題です。前段やら話のつながりを意識し過ぎると書きたいことにたどり着けなさそうなので、 飛躍御免(お、いい言葉だ)でさらさら書いていこうと思います。 × × ×橋本治氏は「活字の鉄人」と言われるくらいすごいのですが、 それは著書の多岐にわた…

過去の小物(小さな物語)

今日は先週の日曜に出勤した分の振休です。 朝が雨で外出できず、前日に引き続いて部屋に入り浸りです。 籠った次の日は動きたいのですが… 雨が止んでいるので、夕方に歩きに出掛けるかもしれません。と言いながら『ぼくたちの近代史』(橋本治)を今日一日…

空耳泡沫/立て板にミミズ

いつもの席。 カウンターの向かい、ガラスごしに外の明るさが見える二人がけの席。 今日も吉本隆明の『共同幻想論』を読んでいる。 今の時間帯は軽快なインストジャズが流れている。 (本当は逆で、その種のジャズが流れていることからおおまかな時間が把握…

無題8(暴投)

「君の人生がママならないなら、僕がパパになるよ」 「いったい、何の話をしているの?」彼女の窮状を見かねてつい発した言葉が愛の告白になってしまったが、 告白にしては迂遠に過ぎたようだ。家族の中で最年少の成員の視点から呼び名が決まるのは文化人類…

「カキフライ理論」実践

液の適切な量が重要である。 滴下する前にはだいたい数回転で個々の位置関係が変化せずに全体が一体化してぐるぐると回る。 質点の座標は変わらずにXYZの空間軸が無秩序にぐりぐり動く座標空間を思い浮かべればよい。 それでは回転の意味がない。しかし考え…

無題7

「肝心なのは」彼女は指を一本立てる。「味噌汁における味噌は脇役ではなく主人公であるということなのよ。汁に味噌がなければただの汁だし、また具のない味噌汁はあっても汁のない味噌汁はないわけだし」 彼女の指が左右に揺れる。 「ダシのない味噌汁もあ…

無題6

夜の繁華街。店が立ち並び、幅広の道を行き交う人々が満たす通りの、しかし行き止まりには崖がある。 両側の店がふいになくなると林が視野を覆い、歩道が途切れた先には剥き出しの地肌が広がる。 通りの皆は街灯や店の明りがその先にも続くかのようにそぞろ…

無題5

傘の中にはリュックサックにクマのキーホルダ、そして密閉型の大きな赤いヘッドフォン。車通りの多い三叉路にかかる歩道橋の手前で、制服の女の子が前を歩いている。 歩道橋を渡れば桜並木(もちろんこの時期は青々と葉が茂る)の坂の先に高校があるから、ま…

それぞれの生き方

Macの書類フォルダを整理していたら、古い文章がいくつか出てきた。 2つ前の記事もそうだが、当時はあまりに私的な出来事で公開が憚られた。 今はもう時効で、というかぼかして書いていて事情は自分以外には分からない。 時々そういう文章を公開したくなる…

無題4

橋の下で、川が大きな音をたてている。 開いた堰を通って水が落下して、小さな人工の滝になっている場所だ。幹線道路から一本入った道沿いで日中も静かだが、音としての川の存在はあまり感じられない。いまは車がいないからだ。 虫の鳴き声はきこえず、風の…

無題3

目の前では鯵が開かれ、顔を上げれば窓の向こうに空が開けている。「明日の全体朝礼、なくなってんな」 「社長も出張でお疲れなんと違う?」 鯵の開きを「さらに開く」取り組みは食べるごとに改善されている。焼きサンマや鰊の煮付けみたいに骨がまるごと取…