human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

 -ボーカロイド

GRAVITY LOVERS(前)

ちょっとしたきっかけがあって、 テグジュペリの『人間の土地』を五年ぶりに読み返していて、 童話でも小説でもなく、おそらく体験記だと思うのですが、 つまりジャンル的にはドキュメンタリーと言えなくもないはずですが、 そうだとすれば、この本の哲学と…

人心に魚心あり/イルカイック・ヴォイス

一昨日(↓)のそれからですが、風邪は引きませんでした。 以前の感覚からすれば間違いなく引いていたはずなので、身体が丈夫になってきている証だと思います。cheechoff.hatenadiary.jpそして一昨日に「明日は一日部屋で静養せいよう」と思ったその昨日ですが…

世界を導く「鳩の思想」

「嵐をもたらすのは、もっとも静かな言葉。鳩の足で歩いてくる思想こそ、世界をみちびくもの。 「第二部 最も静かな時」p.256 (ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った(上)』岩波文庫) そ、そういうことだったのか!

「夢十夜」の夢を重ねていく

今日は会社のPCを新しいのに交換するついでに有休をとりました。 知財は一日中PCにかじりついているので、これがないと会社で何もできません。 デュアルのディスプレイ(片側)やら色んなソフトやらがフリーズすることがよくあって、調べたら所属グループ内…

「運動性だけがある音楽」のこと

養老 『The End of the World』には意識的な志向性がありますね。どっちかというと情緒的。『Sinfonia』の方は論理性の追求ですね。 久石 はい、まさにその通り。(…)『The End of the World』は(…)ある種伝えたいことがあって、その認識を持って作曲する…

「全ては波である」について

シンプルな曲が最近の好みです。 音数が少ない、音圧が小さい、など。 新しく聴こうと思う曲は特にその傾向があります。 前にイヤホンでの音量が下がった時からかもしれません。ちょっと考えてみると、今は「外の音が聴こえる音量」にしています。 食器を洗…

仮想空間の臨場感について

たけさんのアカペラおふとんソングが㌧でもない。 オウフ㌧ソングだけにオウフヘーベンせざるをえない。 という通じないジョークは自分にも通じないので冗句でしかない。 それはさておき、ボカロのアカペラを聴けばいつも往年の名曲を思い出す。自分は高校で…

八百屋とよろず屋の国のメディア

そも、機械か人間かではなく、機械は「人にあらざるもの」の一例に過ぎない。アンドロイドに心があると思えるのは、それが人に近いからではありません。 人は何に対しても魂(有機的なもの)を感じることができます。 何かしらの点で人に近いほど、それを感…

音のある孤独について

ボーカロイドは孤独と相性が良いと思います。ひとつ、内省的な性質があります。 内に深く潜り込んで聴ける、あるいは聴くことで深く沈む。 前にも書きましたが、電子声音は思考をあまり乱さないのです。 僕がそういう曲を好んで聴くだけかもしれませんが。 …

原石の身体性について

ニコ動での曲との出会い方について書きます。ニコニコ動画には、動画の注目度を示す3つの指標があります。 再生数、マイリスト数、コメント数です。 僕は曲を聴くので、マイリスト数/コメント数を見ています。 その比は同じでも、分子(マイリスト数)の大…

不気味の谷について

ボーカロイドの話です。アンドロイドの人間性を横軸に、親しみやすさを縦軸にグラフにすると、 人間性の向上と共に増していた親しみやすさが、一度極端に落ちくぼむ。 その下に凸の部分をたしか「不気味の谷」と呼ぶと認識しています。 ロボットが人間に似過…

音感と感受性について

音感が鋭い人は、繊細な人であるようなイメージがあります。 ピッチの微妙な変化に気付ける、外れた音につられない。 音に対して繊細だと、感覚全般においても繊細である。 と言い切ると「本当だろうか?」と思うが、どこまで本当だろう?「雨音が不協和音だ…

演奏される歌について

本タグ記事のコンセプト 今の生活で、僕が日常で聴く音楽は半分以上がボーカロイドです。 この存在を最初に知ったのは卒論を書いていた、2007-08年くらいです。 それから聴き方は色々変わりながら、それでも聴き続け、今に至ります。 これだけ長い間、生活の…

「ミスなんたら」について

ミスはミスでもMissではなくmissの方です。何かが失われている、あるいは足りない。 何かが違っている、あるいはそぐわない。 調和から遠いが、不調和というほどではない。 違和感があるが、解消すべきかは分からない。本ブログにファンシーなテーマを選んで…